セブン&アイの営業利益が国内小売業初の3000億円突破

2014年04月07日 08:46

 日本のコンビニ誕生は諸説あるが、だいたい1970年代前半らしい。「セブンイレブン」が第一号店を東京都江東区に開店したのが1974年だ。それから40年、今やセブンイレブンは全国42都道府県に1万6319店舗にまで拡大している。我々の生活にセブンイレブンをはじめとするコンビニは絶対に欠かせないものとなっている。

 セブンイレブンを展開するセブン&アイ・ホールディングス<3382>は3日、2014年2月期の業績を発表した。営業収益は、コンビニエンスストア事業と金融関連事業が牽引し前年同期比12.8%増の5兆6318億2000万円、営業利益は、主にコンビニエンスストア事業と金融関連事業の増益により同14.9%増の3396億5900万円となった。経常利益は同14.6%増の3390億8300万円、当期純利益は同27.3%増の1756億9100万円となった。

 これらはそれぞれ過去最高の数値を更新した。営業利益は3期連続増益となり、国内小売業では初の3000億円を突破となった。この好調は前述したように主にコンビニエンス事業に牽引されたもの。

 コンビニエンスストア事業の営業収益は前年同期比33.2%増の2兆5296億9400万円、営業利益は同16.1%増の2575億1500万円となった。セブンイレブンの店舗数は、運営する株式会社セブン-イレブン・ジャパンが、2013年3月に徳島県と香川県へ出店地域を拡大するなど過去最高となる1579店舗を出店した。その結果、今回の連結会計年度末時点の店舗数は42都道府県で前期末比1247店舗増の1万6319店舗となった。

 また、商品面ではファスト・フード商品の開発に注力するとともに、「セブンプレミアム」及び「セブンゴールド」の品揃えを強化した。さらに、上質なセルフ式のドリップコーヒー「SEVEN CAFE(セブンカフェ)」を同年9月までに全店舗に導入し、同年1月から2014年2月末時点の累計販売数は4億5000万杯を突破した。
 
 これらの結果、既存店売上伸び率は前年を上回って好調に推移し、2012年8月以来19ヶ月連続でプラスとなった。自営店と加盟店の売上を合計したチェーン全店売上は前年同期比7.8%増の3兆7812億6700万円なった。

 一方海外も好調だ。北米事業においては、7-Eleven, Inc.が2013年12月末時点でフランチャイズ店の6219店舗を含む同174店舗増の8292店舗を展開して。販売面では、ファスト・フード商品やプライベートブランド商品「7-Select」の開発及び販売に引き続き注力したことに加え、ノンアルコール飲料やアルコール飲料等の売上が伸長した。

 チェーン全店売上は、ガソリン売上の伸長もあり前年同期比42.6%増2兆6411億8000万円となった。中国では、2013年12月末時点で北京市に150店舗、天津市に56店舗、四川省成都市に79店舗を運営している。(編集担当:慶尾六郎)