【日経平均】悪材料ばかりの340円安で今週は日本株大崩壊

2014年04月11日 20:17

 10日のNYダウは266ドルの大幅反落。ネガティブサプライズで東京市場を混乱させた中国の貿易統計はウォール街もかく乱し、新規失業保険申請件数が改善した好材料を打ち消した。ロシアがウクライナへのガスの供給を止めると脅してヨーロッパの不安が高まり、市場心理も決算シーズンを前にデリケートになっていた。フェイスブックが5.2%下落するなどハイテク銘柄が多いNASDAQの軟調ぶりがひどく129ポイントも落ち込む。11日朝方の為替レートはドル円が101円台前半、ユーロ円が140円台後半で、前日夕方とそれほど変わらない水準だった。

 シカゴCME先物は一時14000円割れして清算値は14030円。取引時間前の外資系証券の売買注文動向は今週全日マイナス。アメリカの株安、「マイナーSQ」に加え、「日経平均寄与度御三家」のファーストリテイリング<9983>には前日の決算発表での通期利益見通しの下方修正、ソフトバンク<9984>にはNASDAQ総合指数の大幅下落という大きなネガティブ要素があり、波乱必至の日経平均は272.32円安の14027.80円で始まった。午前9時5分には14000円を割り、2月5日の13995円の年初来安値をあっさり塗り替え、同6分には13902円まで下げ、同7分には13900円台も陥落して13887円まで下落。同8分頃に出たSQ値は13892.77円。アッと言う間の急落劇で、同14分には13885円の最安値をつけた。

 朝の嵐がおさまると、おおむね14900円台前半の小動きで推移。10時30分すぎに中国の消費者物価指数(CPI)と企業物価指数(PPI)が発表され、CPIは+2.4%、PPIは-2.3%。CPIが「中国人民不満発火点」とみられている+3%以内におさまって上海市場はプラスに浮上し、日経平均は14000円にタッチした。しかし上値は追えず、前引は13969円だった。

 後場も前引の水準で始まり、14000円を超えてさらに上昇するでもなく、かといって大きく下落するでもなく、朝の出来事がウソのような水平飛行を続ける。2時台には13900円台前半まで高度を下げるが、大引け前にやや上昇し340.07円安の13960.05円と大幅反落して1勝4敗、前週末4日終値比で1103.72円の4ケタ安で今週の取引を終えた。唯一の白星の10日も43銭高で、全敗でもおかしくなかった。日中値幅は180円。TOPIXは-15.40の1134.09で、日経平均の下落率2.38%に対しTOPIX下落率は1.34%にとどまった。SQの日なので売買高は23億株、売買代金は2兆4143億円と多かった。1100円以上も下落した今週の日本株大崩壊は、まさにケインズの言う「カタストロフ的暴落」で、終値は10日時点の200日移動平均線14603円より643円も安く、もはや移動平均線のテクニカル分析など役に立たなくなるほどで、今後、「4月11日」は、昨年の「5月23日」級の呪われた日付になるかもしれない。

 東証1部の値下がり銘柄は1523で全体の84%を占めたが、値上がり銘柄は205と意外にある。33業種別騰落率も値上がりが鉱業、電気・ガス、石油・石炭と3業種あった。値下がりは30業種で、下落幅が小さいのは輸送用機器、ガラス・土石、繊維など。下落幅が大きいのは証券、精密機器、金属製品、パルプ・紙、保険、情報・通信などだった。

 日経平均採用225種は値上がり20銘柄、値下がり202銘柄。プラス寄与度1位はクレディセゾン<8253>で+2円、2位はホンダ<7267>で+1円。マイナス寄与度1位はファーストリテイリングで-113円。後場に10%超の下落をみせてカラ売り規制が発動され、1銘柄単独で日経平均を100円以上も押し下げ、株価が3万円を超える値がさ株が東証1部の値下がり率ランキング4位に入るという、めったにない珍しいものが見られた。2位はソフトバンクで-32円。3位はファナック<6954>で-11円だった。

 メガバンク3行は全てマイナス。野村HD<8604>は15円安、大和証券G<8601>は24円安でともに年初来安値を更新し証券セクターは業種別最下位に沈んだ。トヨタ<7203>は年初来安値を更新した後、前場にプラスに浮上し大引け寸前まで維持していたが、惜しくも7円安で7日続落。ホンダは年初来安値更新にめげず25円高と反発した。他にはいすゞ<7202>とスズキ<7269>がプラスになり、いすゞは7円高、スズキは2円高で終えた。電機大手はNEC<6701>の1円高以外は下落。ソニー<6758>はトヨタ同様大引け直前のマイナス転落で3円安で、子会社フェリカポケットマーケティングをイオン<8267>が買収するというニュースがあった。日立<6501>は18円安と特に売られていた。