東京駅八重洲口に60インチの双方向型デジタルサイネージ設置

2014年04月12日 13:19

 沖電気工業<6703>は8日、東京駅八重洲口の商業施設「GRANROOF(グランルーフ)」内にある「docomo M2M Square」に、双方向型デジタルサイネージ「ふわっとサイネージ」を設置し、4月2日から試行運用を開始したと発表した。これは、広告主と視聴者に双方向コミュニケーションを提供する次世代のデジタルサイネージである。

 「docomo M2M Square」は、JR東日本が推進する「東京ステーションシティ」開発プロジェクトの一環として2013年9月20日に開業した東京駅八重洲口「GRANROOF(グランルーフ)」2階「ICTテラス」に位置する。M2Mの先進テクノロジーや最新商品・サービスをデバイス、演出装置、空間装飾を通じて実体験できる施設だ。

 「ふわっとサイネージ」は、これまでのデジタルサイネージと異なり、画面の右から左へコンテンツが「ふわふわ」と浮遊する同社独自の表示方式により、視聴者の興味を喚起。また、浮遊するコンテンツをタッチすることで、「関連のあるコンテンツを集める」「詳細情報を表示する」「スマートフォンに配信する(オプション)」など、広告主と視聴者の双方向でのやり取りが可能だ。

 試行運用では「ふわっとサイネージ」の特長である双方向性コミュニケーションを活かし、60インチの大画面タッチパネルディスプレイでドコモの商品・サービスや「GRANROOF」の施設案内といった様々な情報を提供する。ユーザー気になったコンテンツをタッチすることで詳細な情報を得たり、必要に応じて印刷したりすることができる。
 
 また、金融機関や商業施設などでは、一方的な情報発信にとどまらずユーザーとコミュニケーションを取りながら自社の商品・サービスを宣伝することができる。ディスプレイへのタッチにより広告主はユーザーのニーズを知ることもでき、マーケティングツールとして活用することができる。

 このデジタルサイネージは、ディスプレイとアプリケーションがインストールされたパソコンから成るスタンドアロンタイプと複数の拠点に設置されたディスプレイをセンターのサーバーから一括管理するセンター集中型の2タイプでの提供となる。

 価格は150万円から(PC・ディスプレイ・ソフトウェアパッケージを含む)、2016年度までに5億円の売上を目標としている。(編集担当:慶尾六郎)