世界を驚愕させるDセグメントのベンチマーク「新型Cクラス」。今夏、日本に上陸

2014年05月07日 08:19

 新型メルセデス・ベンツCクラス(W205)が今夏に日本に上陸する予定だ。欧州ではすでに発売されて、その実力について報告が届くようになってきた。それらの情報を総合すると、新型に対する評価は非常に高い。

 モデルチェンジのポイントはSクラスから続くメルセデス流の一貫性のあるデザインの採用。ボディ軽量化と新開発サスペンションの採用による運動性能の向上。Sクラスに準ずるインテリア&ダッシュボードデザインの採用。完璧な安全装備などが挙げられる。

 メルセデス・デザインは昨年のSクラス以降、ゴードン・ワグナー氏がデザイン担当の責任者となっているという。メルセデス・ベンツのデザインポリシーは、この新型Cクラスにおけるノーズの長さが強調得するトレンドを巧みに取り込んだエクステリアデザインで確固たるものとなったといえる。

 写真で紹介するスペースが無いのが残念だが、新型はインテリアの造形、丁寧な作り込みにも注目すべきだ。全体の造形は昨年デビューしたSクラスのように凝ったデザインで、実に華のある内装だ。インフォテイメントシステムはダイヤル式コントローラーに加えて、ナビゲーションと兼用となるタッチパネルが装備される。まるで、iPadなどのタブレットを操作するようにコントロールでき、NAVIの地図もピンチイン&アウトで変更できる。

 今年、日本に導入される予定の新型Cクラスの上級モデルのパワーユニットは、すでにEクラスに搭載されている2リッター 4気筒直噴ガソリンターボエンジンを搭載する。その「C250」搭載エンジンの出力&トルクは211ps/35.7kg.m(350Nm)だ。また、僅か1200rpmのアイドリングプラスという低回転域から最大トルクを発生する極めて柔軟なパワーユニットといえる。7速オートマティックと組み合わせて、Eクラスでも不満の無かった動力性能は200kg以上軽い新型Cクラスにとって最上のユニットと言えそうだ。街乗りから高速域まで全域で力強く爽快な加速が味わえるという。

 今回のW205型Cクラスのボディモノコックは、超高張力鋼板とアルミニウムのハイブリッド構造。しかも50%をアルミが占めている。これによって先代比で全長が95mm長い4686mm、全幅が40mm拡大した1810mmとやや大型化したにもかかわらず、先代のW204型Cクラスに比べて100kgという軽量化が功を奏して、実に走りが軽やかになっているのだ。

 また、AIRサスの採用で、サスペンションはコンフォート/エコ/スポーツ/スポーツプラスと4種類のモードをチョイスすることが可能なセッティング。これはエンジンやトランスミッションと連動して、スポーツ性の高い走りからコンフォート志向の乗り味まで好みに応じて選択できる。

 フロントサスペンションがストラット式から4リンク式に変わったことで、スポーツ性とコンフォート性の両立という最適解をもたらした。

 W205型新型Cクラスは、またしてもDセグメントの世界基準を変える存在と言えるのかもしれない。(編集担当:吉田恒)