LINE「既読疲れ」の次は「通知疲れ」?

2014年05月09日 07:32

 10代の7割、20代の8割が利用しているLINE。中学や高校では「クラスLINE」があったり、大学ではサークル活動の連絡にLINEが使われていたりと、若者のコミュニケーションにとって必要不可欠な存在だ。一方で「既読疲れ」、さらにはもっと早い段階での「通知疲れ」など、新たなストレスも生んでいる。

 株式会社マッシュメディアが10~50代男女のスマホユーザー500人を対象に調査したところ、スマホユーザーのLINE利用率は全体で7割、学生に限れば9割近くにのぼった。学生では特に「グループトーク」の利用率が高く、9割が使っている。LINE利用者全体の利用率は6割なので、学生たちのグループトーク利用率の高さは際立っている。

 サークルやクラスの友人など、複数のグループに所属するのが当たり前の学生たち。とはいえ4割弱は「退出したいグループがある」と回答している。グループトークの利用者全体では2割強だったので、学生の方がやや「グループトーク疲れ」しているのかもしれない。理由を複数回答で尋ねたところ、「誰かが発言するたびに通知が来て落ち着かない」(51.9%)、「いつも特定のメンバー同士のみが会話している」(38.9%)、「返事しにくいどうでもいい発言が多い」(33.3%)などと続く。退出したいグループがある人のうち、半数以上が「誰かの発言のたびに通知が来ること」を理由に挙げている。LINEがブームになった当初は、メッセージの「既読」表示を見たらすぐに返信しなければ……というプレッシャーを表す「既読疲れ」が話題になったが、今ではロック画面を覆い尽くすプッシュ通知を見るだけでストレスという「通知疲れ」が広まりつつあるようだ。

 LINEにはトークごとに「通知」をオフにする機能が備わっており、必要のないグループからの通知は見ないことも可能。それすらできないとすれば、LINEでのコミュニケーションに相当、依存している証拠かもしれない。(編集担当:北条かや)