【今週の振返り】リスクオフから抜け出せず103円下落した週

2014年05月17日 20:38

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経済指標がどんなに良くても、リスクオフで債券ばかり買われる謎と不思議のワンダーランドUSA

 15日のNYダウは167ドル安の大幅続落。NASDAQも31ポイント下落した。ウォルマートの2~4月期決算は大寒波の影響で減益幅が市場予測を超えて拡大し株価は2.4%下落。ユーロ圏域内GDPは+0.2%どまり。4月の鉱工業生産指数が3ヵ月ぶりに前月比0.6%低下し、住宅関連指標も軒並み市場予測を下回り景気の先行き不安がひろがった。とはいえNY連銀製造業景気指数は市場予測の6.0とケタ違いの19.0で前月の1.3から劇的に上昇し、新規失業保険申請件数も改善。景気の現状は非常に良好だが、リスクオフで長期金利は2.5%を割り込み昨年7月以来の水準に低下した。16日朝方の為替レートはドル円が101円台半ば、ユーロ円が139円台前半で、前日比でさらに円高方向に振れた。

 日経平均は210.45円安の14087.76円と9日のSQ値を下回る大幅安で始まった。上下幅35円しかない極小の値動きが午前9時台も、上海や香港をはじめアジア株が軒並み安で始まった10時台も延々と続く。11時を回るとやや下がって11時8分に14040円をつけるが、前場は58円値幅のままで終わり、前引は14055円だった。

 後場は14027円まで下げて再開するが、再び水準を下げての小幅もみあい。午後1時をすぎると1時8分に14016円まで下落するが、14000円台は死守。債券市場で国債が買われ長期金利がさらに低下した。日経平均は1時台後半からは14050円近辺で安定し「べたなぎ」状態が続いたが、前々日、前日と同じように大引け前ににわかに上昇し、2時52分に14100円を突破して14108円まで上がる。終値は201.62円安の14096.59円で3日続落し、1勝4敗、前週末9日の終値からマイナス103.00円で今週の取引を終えた。日中値幅は92円。TOPIXは-19.22の1159.07で大幅続落。売買高は20億株、売買代金は1兆8903億円だった。

 全業種マイナスで、下落率が小さかったのはガラス・土石、サービス、水産・農林、化学工業、卸売、金属製品など。大きかったのは情報・通信、石油・石炭、電気・ガス、その他金融、銀行、パルプ・紙などだった。(編集担当:寺尾淳)