東京都福祉保健局は、2日までに平成24年度における医師・歯科医師・薬剤師数に関する調査集計を行った。
調査は二年ごとに行われており、今回は平成25年12月に厚生労働省が公表した「平成24年医師・歯科医師・薬剤師調査の概況」の結果をもとに、東京都分を集計したもの。
医療施設に従事する医師数は、39,116人で前回より1,564人増加(前回比4.2%増加)。主たる小児科医師数と小児外科医師数との合計数は、2,361人で前回より141人増加(前回比6.4%増加)。主たる産婦人科医師数と産科医師数は、1,503人で前回より45人増加、(前回比3.1%増加)
小児科および小児外科を筆頭に、わずかながら医師数は増加している。また、厚生労働省は2013年12月に、全国の医師の人数が初めて30万人を突破したと発表している。
来る高齢化社会に向け、医師数の不足は改善されているのであろうか。
千葉県は、現在の団塊の世代が75歳以上となる2025年には医師が不足するとの見解を示している。調査は、県が千葉大医学部付属病院に委託して行ったもので、2025年の患者数の見込みや現状での現場の医師不足などを加味した上で、必要な医師の数を推計したところによれば、2025年の医師数は今よりも3000人多い1万3400人余りに増えるものの、患者の増加がそれを上回るなどの理由から、最大で1170人の医師不足が生じると予想しているとのこと。
同時に、看護職員も2014年までに17000人増えるものの、それでも最大で15000人余りの不足が生じると予想している。特に看護職員不足の深刻化が予想されるため、県は引き続き、看護職員の養成や定着化を促す取り組みを強化することにしているという。
今回の調査における医師・看護師以外の医療職は以下の通り。医療施設に従事する歯科医師数は、15,580人 で39人減少(前回比0.2%減少)。主たる小児歯科医師数は299人で前回より5人減少(前回比1.6%減少)。薬剤師数は44,718人で前回より362人増加、(前回比0.8%増加)。うち62.5%が女性。
急激な高齢化に伴い不足する医療者数。早急な対策が望まれる。(編集担当:堺不二子)