【今週の振り返り】15000円を何度割っても結局20円上昇した週

2014年06月14日 20:19

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大台15000円の「水面」上に、浮いては沈み、沈んでは浮いて、ほぼ元に戻って週を締めくくった

 「メジャーSQ」の日の日経平均は142.54円安の14830.99円と安く始まり、すぐにSQ値14807.72円が出た。日経平均は「寄り安」で上昇する。午前9時20分に14882円まで上がったところで頭を抑えられ、おおむね14850~14880円のレンジで変動しなかなか上値を追えない。11時台に水準を少し上げて14880円前後で小動きし、11時9分に14883円の高値をつけて前引は14878円。

 正午前に日銀の金融政策決定会合の結果が発表され、金融政策は現状維持で景気判断は据え置き。為替はやや円安方向に戻し、後場は14900円台を回復して始まる。情勢が変化したのが午後1時すぎで、為替の円安を伴い先物主導で棒上げし1時12分にプラスに浮上。TOPIXもプラスにタッチした。政府・与党が「2015年度から数年以内に法人税を20%台に引き下げる」と骨太の方針に盛り込む方針を決めたと報じられていたが、その件で安倍首相が午後3時すぎに記者会見を開くと伝わったため。日経平均は少しもたついたが1時30分に15000円を突破した。

 2時台、日経平均は高値を何度も更新し、TOPIXは1240台に乗せる。ドル円が102円に迫り、2時30分前には15100円にもタッチした。終盤は15100円をはさんで大引けまでしきりに上下動した末、終値は124.31円高の15097.84円と反発し、3勝2敗、前週末6日の終値から20.60円のプラスで今週の取引を終えた。週間では4週連続プラス。SQ値を一度も下回らず取引が終了し「まぼろしのSQ」出現。日中値幅は291円もあった。TOPIXも+6.22の1243.97と反発。メジャーSQなので売買高は27億株、売買代金は2兆6373億円と多くなった。

 プラス業種上位は鉱業、証券、繊維、情報・通信、医薬品、電気機器など。下位は電気・ガス、ゴム製品など。マイナス業種は空運、石油・石炭、ガラス・土石、陸運、輸送用機器だった。(編集担当:寺尾淳)