18日のNYダウは98ドル高で4日続伸。S&P500は史上最高値更新。NASDAQは25ポイント高でITバブル崩壊前の2000年4月以来14年ぶりの高値になった。グーグル1.91%高、フェイスブック1.86%高などモメンタム銘柄は好調。注目のFOMCの結果は予想通り100億ドルの量的緩和縮小継続。今回はFRBの経済予測も発表され、政策金利の長期見通しを従来の4%から3.75%に下方修正し、今年のGDP見通しも下方修正されたが株式市場は好反応。19日朝方の為替レートはドル円が102円近辺、ユーロ円が138円台半ばで、前日夕方に比べドルは安く、ユーロは高くなっていた。
シカゴCME先物清算値は15155円。日経平均は24.55円高の15140.35円と小高く始まる。TOPIXは1250台でスタート。当初停滞して午前9時17分に15138円の安値をつけるが、そこからぐんぐん上昇し9時台のうちに15200円を突破して15300円にもタッチ。TOPIXも1260台に乗せる。10時台には15300円台前半で安定。アジア株も揃って上昇し、11時20分をすぎると15350円も突破して前引値は15360円だった。為替は大きく動かず、売買代金が前場のうちに1兆円を突破するなど先物買いとともに実需中心の主力銘柄への買いも大量に入った。FOMCという大きなイベントを通過したことで、様子見にも区切りがついたかのようだった。
高値警戒感も漂わせながらほぼ前引水準で後場の取引が始まる。午後1時ジャストに15375円まで上昇し、その後は15350円を軸にプラスマイナス20円の幅で小動きしながら推移する。それでも2時20分頃から電池が切れたように下落が始まり15300円を一時割り込むが、そこから大引けにかけて切れ目のない上昇が続いて、終値は245.36円高の15361.16円で3日続伸した。これは3月7日の戻り高値をオーバーし1月29日以来の水準。大幅高で日中値幅は237円もあった。TOPIXは+19.89の1269.04。売買高は27億株で13日のメジャーSQ日よりも多い。売買代金は2兆4853億円で、これもSQ日を除けば最近見ないような大商いだった。
値上がり銘柄は1371で、前日よりも5ポイント多い75%の全面高。値下がり銘柄は349。32業種が上昇し、下落は1業種だけ。プラスのセクター上位はその他金融、鉱業、ガラス・土石、鉄鋼、不動産、証券など。下位は精密機器、その他製品、倉庫、サービス、空運など。マイナスは水産・農林だった。
日経平均採用225種の値上がりは214銘柄、値下がりは10銘柄。プラス寄与度1位はファーストリテイリング<9983>で+34円、2位はソフトバンク<9984>で+21円。マイナス寄与度1位はスズキ<7269>で-2円、2位は安川電機<6506>で-1円だった。
メガバンク3行は揃って上昇。証券セクターは業種別6位で、野村HD<8604>は13円高、大和証券G<8601>は10円高。SBIHD<8473>が74円高で値上がり率13位、JPX<8697>が150円高で同12位、ジャフコ<8595>が305円高で同7位。ノンバンクのアイフル<8515>は11円高と続伸し年初来高値を更新した。売買高3位、売買代金5位で短期売買の好ターゲット。
主力中の主力銘柄のトヨタ<7203>は3ケタ上昇し129円高で2月以来の株価6000円台に乗せた。売買代金1位で新興市場も含めた全市場でも1位。「会話するクルマ」という80年代のドラマ「ナイトライダー」のような話題があった。ホンダ<7267>55円高、富士重工<7270>35円高、日産<7201>15円高で年初来高値更新など自動車大手は軒並み高だったが、スズキだけは65円安と独歩安。自動車部品のデンソー<6902>も前日に続き逆行安して3円安で終えた。