ガソリン価格、9週連続で値上がり

2014年06月26日 19:40

 4月に実施された消費税増税により、家計の圧迫を感じている人も多いことだろう。増税は将来の日本のために必要なこと、そう頭で分かっていても、やはり出費がかさみ「目の前のお金」が減ることには不満や不安を感じてしまうのが正直なところだろう。そうして圧迫される家計に対してさらに追い打ちをかけるように、ここのところガソリンの価格が値上がりし続けている。

 25日、経済産業省資源エネルギー庁が発表した「石油価格調査」によれば、23日時点のレギュラーガソリンの全国平均小売価格は前の週(16日)よりも0.4円高い、1リットルあたり167.4円であったことが分かった。こうしてガソリン価格が値上がりするのは、これで9週連続となる。イラク情勢の悪化により、原油価格が上昇したことが要因とみられている。

 都道府県別に見てみると、価格が値上がりしたのは44都府県、前週と横ばいが1県、値下がりしたのは2道県という結果であった。そのうち最も価格が高かったのが鹿児島県で、前週が174.8円であったのに対して175.2円に値上がりした。次いで長崎県が172.7円から173.0円に、大分県が170.5円から171.3円にそれぞれ値上がりした。また、最も値上がり幅が大きかったのは秋田県で、164.1円から165.8円へと1.7円値上がりした。次いで群馬県が165.5円から166.8円へと1.3円値上がりし、和歌山県、山形県、岩手県などが1円値上がりした。

 ハイオク1リットルあたりの全国平均小売価格も、前の週より0.4円値上がりし178.2円となり、これで10週連続の値上がりとなった。また軽油1リットルあたりの全国平均小売価格も前の週より0.3円値上がりし145.4円となり、同じく10週連続での値上がりとなった。

 「石油価格調査」は消費税込みで表されており、4月に消費税が増税される前、3月24日現在のレギュラーガソリンの全国平均小売価格は1リットルあたり159円であった。今回の結果と比較すると、3ヶ月余りで8.4円値上がりした計算になる。

 次回は6月30日時点の価格に対して調査が行われ、7月2日に公表される予定。(編集担当:滝川幸平)