前週末27日のNYダウは5.71ドルの小幅高。NASDAQ総合指数は18ポイント上昇した。中東情勢の混迷がアメリカ国内のガソリン価格に影響しはじめた他、デュポンが4~6月期と通期の営業利益見通しを下方修正した影響が波及したが、ミシガン大学消費者信頼感指数改定値が市場予測を上回って景気先行き懸念を和らげ、終盤にラッセル指数の銘柄入れ替えに伴う買いが入り最後はプラスに浮上した。30日朝方の為替レートはドル円が101円台前半、ユーロ円が138円台前半で前週以来の円高基調が続いていた。
日経平均は64.45円高の15159.45円と15100円台を回復して始まった。午前9時3分に15177円でピークをつけた後は円高に伴って下がる一方。9時55分に15105円まで下げた。10時台も円高の進行が止まらずさえない動きが続き、上海、香港市場がプラスで始まっても反応せず10時30分を回ると先物主導でTOPIXとともにマイナスに落ち、10時54分に15052円まで下げる。中・小型株は堅調でも主力株が売られた。それでも11時台はプラスに戻し、前引は15070円だった。
円高の進行が止まった後場は前引より少し高く始まり、TOPIXはプラスで再開。3分後には日経平均もプラスに浮上し15100円台を回復した。前場と逆に徐々に水準を切り上げ、1時台は15120~15150円のレンジでの落ち着いた値動き。それが2時台も続いたが、大引け直前に上昇して終値は67.10円高の15162.10円と反発。5月末から529.72円上昇して6月の取引を終えた。日中値幅は125円。TOPIXは+9.41の1262.56でほぼ高値引け。売買高は21億株で20億株を超えたが売買代金が1兆8212億円で2兆円に届かなかったのは、中・小型株の商いが盛んだったため。
プラス上位はその他金融、ガラス・土石、金属製品、パルプ・紙、小売、食料品など。プラス下位は保険、不動産、情報・通信、海運など。マイナス業種は鉱業、証券だった。
週明け30日のNYダウは25ドル安だがNASDAQは10ポイント上昇した。独立記念日の週で市場参加者が少なくなる上に雇用統計発表前の様子見で薄商いが予想される。シカゴ購買部協会景気指数が-2.9ポイントで3ヵ月ぶりに低下して市場予測を下回る一方、5月の仮契約中古住宅販売指数は+6.1%で市場予測より上。経済指標が強弱入り交じり、プラスにタッチした時間帯もあったがおおむねマイナス圏で推移した。1日朝方の為替レートはドル円が101円台前半、ユーロ円が138円台後半で依然円高基調が続く。
取引時間前に6月調査の日銀短観の結果が公表された。現状判断DIは大企業製造業が+12で6四半期ぶりに低下し市場予測の+15を下回りネガティブ、大企業非製造業は+19で市場予測と同じ。3ヵ月先の先行判断DIは大企業製造業が+15、大企業非製造業が+19で回復期待。発表後の為替市場は特に反応なしで、債券市場は少し下落した。
日経平均は17.54円高の15179.64円で始まる。すぐマイナス圏まで落ち午前9時5分に15145円まで下げるが、それで売り物をさばき切ったかのように急伸が始まる。20分少々で前日終値、15200円、5日移動平均の15241円、15250円、15300円を一気にゴボウ抜き。9時50分に15331円まで上がる。月替わりで、為替の円安を伴う先物買いがどんどん入った模様。その間もTOPIXはずっとプラスを維持した。
その後はおおむね15300~15330円のレンジ。10時発表の中国の6月の物流購入連合会の製造業購買担当者景気指数(PMI)は51.0で、0.2ポイント改善し市場予測と同じ数値で反応薄。上海市場はマイナスで始まり、香港市場は「香港特別行政区設立記念日」で休場。毎月勤労統計速報の所定内賃金は0.2%増で2年2ヵ月ぶりに増加し、現金給与総額も0.8%増。ベアはあっても消費増税で、物価変動の影響を加味した実質賃金指数は3.6%下落した。国税庁から地価の「路線価」が発表されると日経平均は一段高になり15350円を突破。10時58分には15369円まで上昇し、前引は15366円だった。
後場は高値を更新して始まり15389円まで上昇して15400円に接近。しかし午後1時までに15350円近辺まで下がって落ち着く。1時台は15340円付近で値動きが止まる。2時台はいったん15300円付近まで下げるが、終盤は徐々に上昇して元に戻る。終値は164.10円高の15326.20円と続伸。日中値幅は244円もあった。TOPIXは+13.52の1276.08と続伸し1270台に乗せる。売買高は23億株、売買代金は2兆1031億円で、規模の大きい買い出動で「20億株、2兆円」をクリアした。
値上がり率上位は鉱業、精密機器、機械、電気機器、金属製品、非鉄金属など。値上がり率下位は空運、電気・ガス、その他金融、食料品、陸運など。値下がりは水産・農林。
1日のNYダウは一時17000ドルの大台に迫って129ドルの大幅高で史上最高値更新。NASDAQも50ポイント上昇した。前日より売買が減り、55.3のISM製造業景況指数、5月の建設支出とも市場予測を下回ったが、東京市場では反応薄だった中国PMIが好材料視され朝から買いが優勢になった。2日朝方の為替レートはアメリカの長期金利が上昇してドル円101円台半ば、ユーロ円138円台後半で、前日よりも円安が進行した。
日経平均は80.03円高の15406.23円と15400円台を回復して始まった。TOPIXも上昇して1280台でスタート。午前9時14分に15444円まで上昇した後は折り返しで下落し15400円台も一時割り込む。しかしその後はおおむね15400~15420円のレンジでの小動きが続いた。前日同様に主力大型株も中・小型株も等しく買われる全面高の展開。上海市場はマイナスでも休み明けの香港市場はプラス。前引は15404円だった。
後場は15400円を割り込んで始まり、午後1時台には15400円台にタッチするが一時的で、その後は2時台にかけて少しずつ水準を切り下げていく。大引け直前の2時58分に15354円まで下落し結局、終値は43.77円高の15369.97円で3日続伸。日中値幅は90円だった。TOPIXは+4.70の1280.48で1280台キープ。売買高は22億株、売買代金は1兆9627億円で2兆円にわずかに及ばなかった。