東京モーターショー2015開催概要発表 次のテーマは・・・

2014年07月28日 10:12

GT-R Nismo

東京モーターショー。2年に1度の祭りが、来年またやってくる。

 車好きにはたまらないビッグイベント、東京モーターショー。2年に1度の祭りが、来年またやってくる。国内外の主要メーカーが参加する国際モーターショーであり、フランクフルトモーターショー、パリサロン、ジュネーヴ・モーターショー、北米国際オートショーと並ぶ世界5大モーターショーと言われた。主催者である日本自動車工業会は、「第44回東京モーターショー2015」を2015年10月29日(木)から11月8日(日)までの期間、東京ビッグサイトにて開催することを決定した。

 前回、13年の東京モーターショーのテーマは「Compete! And shape a new future. 世界にまだない未来を競え」だった。トヨタ<7203>は燃料電池自動車「TOYOTA FCV CONCEPT」を参考出品した。また、ダイハツ<7262>は今年6月に発売した軽オープンスポーツカー「COPEN(コペン)」を出品している。このように、自動車各メーカーの今後の戦略を占ううえでもモーターショーは非常に重要な意味を持っている。自動車産業は日本にとっては基幹産業であり、自国で開催されるモーターショーの成否は日本車の世界での地位に直結すると言っても過言ではない。

 東京モーターショーは近年、地盤沈下を続けている。「世界5大モーターショーと言われた」と、あえて過去形としたのはこのためだ。09年の東京モーターショーは、リーマン・ショック後で、出展企業は過去最低の約113社、入場者数は61万4400人と過去最低の水準だった。11年の東京モーターショーは、ロサンゼルスや中国・広州のモーターショーの開催と、スケジュールが重なり、世界的な注目度は低下した。出展企業は174社に回復したが、米国メーカーの出展は無いままだ。そして、昨年の東京モーターショーは賑わいを取り戻したが、またしてもロスや広州のモーターショーと開催が重複し、米国メーカーからの出展も依然無いままだ。

 中国はいまや世界最大の自動車市場だ。北米も世界中の自動中の自動車メーカーが最重要視している。東京モーターショーの魅力は、高い技術力が集まることにある。燃料電池車、自動運転などこれまで様々な技術がここで出展され、実用化されてきた。東京モーターショーが、かつてのように、世界5大モーターショーとして、再び魅力を取り戻すことができるのか。世界中の自動車メーカーの最先端技術が結集し、自動車ファンがワクワクするモーターショーになるのかどうかにかかっている。(編集担当:久保田雄城)