小野寺五典防衛大臣は29日の記者会見でフランスのル・ドリアン国防大臣との会談で「フランスがロシアに対し強襲揚陸艦を建造し、そして売ることについて強い懸念を持っていた。今も強い懸念がある」ということを伝えた旨を語った。
小野寺防衛大臣は「強い懸念ということは、売ることを止めてほしいということだ」と語り、ロシアへの売却を止めるよう求めた旨を明らかにした。
小野寺防衛大臣はこの中で「ル・ドリアン国防大臣からは日本側の懸念については良く理解しているとの回答があった。ただ、既に支払いも進んでおり、この船は武器等が搭載されていない、輸送目的だという説明があった。最終的にはEU全体として、今後、様々な制裁が検討される中で私ども(仏)も考えていくという話だった」と要旨を明かした。
また、小野寺防衛大臣は「フランスが検討している強襲揚陸艦は2隻と聞いている。一説では、その名はセヴァストポリとウラジオストクということだ。これは世界中が強い関心を持ち、懸念を持っているウクライナ、そして私どもが特に心配している中でのウラジオストクという名であり、そこが配備地になるということになれば当然世界中が懸念する内容だ」と懸念を示した。(編集担当:森高龍二)