小野寺五典防衛大臣は29日午前11時21分から臨時の記者会見を行い「北朝鮮が本日朝5時ころに朝鮮半島東岸の元山(ウォンサン)付近から、東方に向け複数の弾道ミサイルを発射した」と発表。「発射された弾道ミサイルは最大約500㎞程度飛翔し、いずれも日本海上に落下したと推定される」と語った。
小野寺防衛大臣は「詳細について現在分析中で、引き続き、情報収集・警戒監視に万全を期すよう指示した。また、日本側から北朝鮮に対し、北京の大使館を通し、日本時間午前8時43分(現地時間は7時43分)に抗議した」ことも発表した。
小野寺防衛大臣は射程距離から「スカッドの長距離タイプ、あるいはノドンを例えば短い形で撃つ、いろいろなことが考えられる」とし「今の段階でミサイルを特定することは難しい」とした。
この日、安倍総理はミサイル発射の報を受け、直ちに(1)米国、韓国等関係諸国と連携を図り、緊張感をもって情報収集・分析に努める(2)航空機・船舶等の安全確認を徹底する(3)国民に迅速・的確な情報提供を行うよう指示を出していた。
防衛省は「引き続き、情報の収集・分析及び警戒監視に全力をあげるとともに、今後追加して公表すべき情報を入手した場合には速やかに発表する」としている。(編集担当:森高龍二)