仕事帰りの飲み「頻度は減少・予算は増加」の一点集中型が増加中

2014年08月16日 21:55

 仕事帰りに同僚や友人たちと一杯、通称「外飲み」の頻度が2013年より減少していることが、株式会社インテージの調査で分かった。調査期間は、2014年7月15日~7月17日。対象は20~59才のビジネスパーソン男女800名。

 「最近3ヵ月間、あなたはどのくらいの頻度で会社の同僚や友人など(一人の場合も含む)とプライベートで仕事帰りに飲みに行きましたか」の問いに対し、最も多かったのが、「行っていない(35.9%)」、ついで「2~3ヶ月に1回くらい(19.5%)」「1ヶ月に1回くらい(15.4%)」「2~3週間に1回くらい(11.5%)」「週一日くらい(11.5%)」「週2~3回くらい(4.3%)」「週4~5回(1.1%)」「ほとんど毎日(0.9%)」となった。

 前年度と比較すると、一番変化が大きかったのは「行っていない」と答えた人で、5.4ポイント増加。「2~3か月に1回くらい」と「1か月に1回」「2~3週間に1回くらい」はわずかに減少(それぞれ‐3ポイント、‐1.1ポイント、‐3.4ポイント)。一方で、「週1回くらい」は増加の+2.4ポイントとなった。

 2~3週間に1度以上の比較的低頻度の人たちが、「飲み控え」をしている一方で、高頻度の人は逆に回数を増やしているようである。

 外飲み1回の平均予算は、「4000円程度」が最も多く34.9%。次いで「3000円程度(34.1%)」、「5000円程度(16.6%)」「2000円程度(5.8%)」「6000円程度(4.5%)」「1000円以下(1.2%)」「7000円程度(0.8%)」「8000円程度(0.8%)」となった。

 2013年度は最も多い予算が「3000円程度」だったが、2014年度は「4000円程度」に。昨年より7.2ポイント増加し最多となった。一方で最も減少したのが「3000円程度」で‐4.1%。回数を控える代わりに、予算を増加させる「集中型」の飲みが人気となってきているようだ。

 仕事帰りに飲みに行く相手として最も多いのは「職場の同僚」で64.1%、次いで「職場の上司(35.7%)」、「会社、職場の以外の友人・知人(同性、異性問わず)(32.4%)」。性・年代別でみても、男女ともすべての年代で「職場の同僚」がトップ。一方、男性30〜50代は「一人飲み」も10%以上いた。

 仕事の一環としての「付き合い飲み」というよりは、個々の楽しみとして自分に合った飲み方をする人が増えてきているようである。(編集担当:堺不二子)