世代間のお酒に対する意識ギャップの調査が行われた。
株式会社オールアバウト<2454>が「お酒と世代間コミュニケーションギャップ」に関するアンケート調査を実施したもの。調査期間は2014年2?17?(?)?2014年2?20?(?)。1都3県在住の20?59歳男?対象(有効回答数888件)。
「お酒」の嗜好傾向について聞いたところ、「すごく好き」「好き」と回答したのは全年代で 55.6%となり、半数以上の人が「お酒」を好きであることがわかった。年代別では、30 代、40 代、50 代は女性よりも男性のほうが「お酒が好き」と回答したのに対し、20 代だけは男性よりも女性のほうが「お酒が好き」と回答した。若者の飲酒離れが叫ばれるが、女性よりも男性の方がその傾向が高いようだ。
お酒を飲む相手と頻度については、「仕事関係(上司や同僚など社内)」で1週間に1回以上飲むと回答した人は、男女ともに 20~30 代が多く、40~50 代は 1 割にも満たなかった。一方で、「一人」で飲む頻度は、50 代男性が 54.4%と一番多い結果となった。
またここ 3 年くらいの仕事関係の飲み会の回数について聞いたところ、20 代男女は30%以上が「増えた」と回答したのに対し、50 代は男女ともに 40%以上が「減った」と回答していた。男性の場合、年齢を経るほど一人飲みの傾向にあることが明らかとなった。
飲み会と職場のコミュニケーション量に関しては、 職場でのコミュニケーション量が多い人ほど「上司/部下と飲みたい」、「自分から(飲みに)誘う」傾向が高いことがわかった。一方で、仕事面での「悩み」について聞いたところ、「上司との人間関係」が 20代では2 位、30 代では 3 位となった。これらの人々における職場のコミュニケーション量を全体と比較したところ、全体よりも 1 割以上多く「少ない」と回答していたことがわかった。
かつて、お酒を飲むことで距離感を縮め、職場での人間関係を円滑にさせる「飲ミュニケーション」は当たり前のものであったが、若い世代にとっては必ずしもそうではないようである。しかし、コミュニケーション量が少ないために上司との人間関係で悩んでいる若手もまた少なくない。必ずしも飲み会がコミュニケーションを円滑にさせるわけではないが、それに変わる新しい手段を見つけるのはなかなか難しいようだ。(編集担当:堺不二子)