週末22日のNYダウは38ドル安で5営業日ぶりに下落したが終値17000ドル台は死守。NASDAQ総合指数は6.45ポイント上昇した。下落の要因はロシアのトラック約70台がウクライナ国境を強行突破した話。それがアメリカやNATOの非難を呼び欧米の株価を下落させた。ジャクソンホールのイエレンFRB議長は早期利上げに含みを持たせつつ雇用に慎重な見方を示す安全運転でNYダウを下支え。25日朝方の為替レートはドル円が104円台前半、ユーロ円が137円台半ばで、カリフォルニア州の地震にも反応薄で早朝から急にドル高円安が進んだ。
ドル円の104円台乗せを受け日経平均は70.24円高の15609.43円で始まる。TOPIXも上昇して1290台乗せ。しかしあっさり15600円を割り込んで下落はなかなか止まらず、午前9時14分に15576円まで下げる。9時42分にも15569円まで下げ、ドル円が104円台を維持しても上値が重たい。10時台も小動きしながら水準を切り下げ、上海、香港も下落スタート。それでもマイナスになることはなく11時1分に15553円で底を打ち、11時台は反転上昇。前場の動きはアメリカでCMEグローベックスの電子取引がシステムトラブルを起こし4時間停止し、11時に復旧した影響なのか? 前引けは15569円だった。
後場は開始直後に15600円台に乗せ午後0時35分に15620円の高値を取る。15600円を瞬間割り込んでも直後に戻して底堅く、1時台は1時20分に15628円の高値を取りながら15600~15630円のレンジで小動きする。しかし15630円を上抜けるには手がかり不足。その状況は2時台もずっと続いてそのまま大引け。終値は74.06円高の15613.25円と反発した。日中値幅は75円で再び2ケタ。TOPIXも+5.24の1291.31と反発して終えた。売買高は15億株、売買代金は1兆4103億円で薄商いが続いている。
プラスセクター上位は精密機器、鉱業、建設、化学工業、電気機器、海運など。変わらずは鉄鋼。マイナスセクター下位は電気・ガス、医薬品、保険、ゴム製品、陸運、石油・石炭などだった。
週明け25日のNYダウは75ドル高と反発。NASDAQは18ポイント上昇。ジャクソンホールでユーロ圏の失業率を改善するために金融緩和を実施するとほのめかしたドラギECB総裁の発言を受けてヨーロッパの株価が上昇したのが支援材料になった。シカゴ連銀全米活動指数は+0.39で4カ月連続で改善したが、新築住宅販売件数は6月から2.4%減り市場予測を下回った。今週の「マージャー・マンデー」はバーガーキングがカナダのティム・ホートンズとの合併交渉を発表。バーガーキングは19.5%上昇、ティム・ホートンズは19.2%上昇。ロシュが買収したインターミューンは35.4%上昇。26日朝方の為替レートはドル円が104円近辺、ユーロ円が137円台前半で、ドル円が104円台になかなか定着しない。
日経平均は3.61円安の15609.64円で始まる。TOPIXはわずかにプラス。午前9時40分頃までは日経平均小幅安、TOPIX小幅高で推移したが、そこから10時16分までどちらも下落。日経平均は15523円、TOPIXは1285まで下げる。その間にドル円は104円台から滑り落ちて103円80銭付近まで円高が進んだ。上海、香港などアジア市場は序盤堅調で日経平均も10時台後半以降はおおむね15540~15560円のレンジで小動きし、前引けは15550円だった。
昼休みに円高がさらに進行し後場は15532円と前引けよりも安く再開するが、安値を更新することなく15520~15540円のレンジで再び小動き。午後1時台から2時30分頃までほとんどの時間は15530円台のごく小さい動きだったが、2時37分に15519円の安値を取る。終盤は15520円台で小動きし終値は92.03円安の15521.22円と反落した。日中値幅は94円。TOPIXは-6.30の1285.01。売買高は18億株、売買代金は1兆5319億円。
プラスのセクターは建設、ガラス・土石、医薬品、鉱業、パルプ・紙。マイナスのセクターで下落幅が小さいのは水産・農林、卸売など。下落幅が大きいのは陸運、小売、その他金融、情報・通信、不動産、鉄鋼など。
26日のNYダウは取引時間中の史上最高値を更新し、終値は29ドル高と続伸し17100ドル台に乗せた。NASDAQは13ポイント上昇。S&P500は初の2000の大台乗せ。耐久財受注の伸びは過去最大で、CB消費者信頼感指数は7年ぶり高水準と経済指標は好調。ウクライナとロシアのミンスク首脳会談は平行線に終わったが、パレスチナでイスラエルとハマスが長期停戦に合意というニュースが入り地政学的リスクが低下。27日朝方の為替レートはドル円が104円台前半、ユーロ円が137円台前半で、ユーロが少し安かった。
8月期決算銘柄の通期と2月期決算銘柄の中間期の配当権利落ち日で、日経平均を約9円押し下げると試算されていたが、日経平均は35.34円高の15556.56円と反発スタート。TOPIXもプラス。序盤は15560円、15570円をあっさり突破して午前9時9分に15588円まで上昇する。TOPIXも1290台に乗せた。しかし9時台後半からはズルズル下げる一方。10時12分に15521円まで下げて前日終値ギリギリで持ち直す。TOPIXもプラスを維持した。上海も香港も反発でスタートし10時台はマイナスに落ちそうで落ちなかったが、11時を回るとTOPIXとともにマイナスに落ち11時8分に15507円まで下げる。その間も為替のドル円は104円台を維持していた。前引けはプラスに戻して15525円で、TOPIXは前日終値とピタリと一致した。
昼休みにドル円が104円を割り込んだため15500円を割り込み安値を更新してマイナスで再開。午後0時49分に15465円で下げ止まる。1時台は15480~15500円のレンジで動いたが、ドル円が104円台を回復して2時を回ると日経平均はプラスに浮上。2時台はプラス圏小幅高の15520~15540円でそのまま大引け。終値は13.60円高の15534.82円と反発した。為替の変動に振らされて日中値幅は123円で3ケタに乗せた。TOPIXも+0.91の1285.92とプラス。小型株が盛んに物色されたので売買高は20億株の大台に乗せたが、売買代金は1兆6235億円。