民主党の海江田万里代表は沖縄知事選(11月16日投開票)に立候補表明し、普天間飛行場の辺野古への移設を容認している仲井眞弘多知事を支援しない理由について、25日までに「既成事実を積み上げてしまおうという政府の意向がはっきりしており、それが県民の怒りを買っている」と指摘したうえで「そういうやり方には反対だ」と述べた。海江田代表は「沖縄全般の政治状況も踏まえての判断」と語った。
一方、民主党沖縄県連の喜納昌吉代表が知事選に立候補表明したことについては「沖縄県連から喜納さんを公認してほしいという話があったが(党本部と県連との間でお互い納得のいく意見交換や連合の意見も聞いて環境を整えるなどもなく)今回の沖縄県連の決定はそうしたすりあわせがなく、突然、一方的に喜納さんを挙げてきたので、(公認は)無理だという話になった」と述べた。
海江田代表は「喜納さんの記者会見のやり取りを読んだが、喜納さんの考えは分からなかった」とも語った。党としては、今後、機関決定を踏まえて党の姿勢を明らかにするという。知事選に民主支援団体の連合が翁長雄志那覇市長を推薦することもあり、自主投票になる可能性もある。(編集担当:森高龍二)