「2014-2015日本カー・オブ・ザ・イヤー(COTY)」スモールモビリティ部門賞を受賞したホンダN-WGN 。JNCAP新評価基準が採用された平成23年度以降で、軽自動車として初めて「ファイブスター賞(5つ星)」を獲得したクルマでもある。写真は、JNCAP試験車両のG・Aパッケージ(FF車)。
ホンダの軽乗用車「N-WGN」が、「2014-2015日本カー・オブ・ザ・イヤー(COTY)」スモールモビリティ部門賞を受賞した。
N-WGNは、軽乗用車の「新しいベーシック」を目指し、居住性、安全性、燃費性能、デザイン、走りのすべてを高い次元で備えた軽乗用車として昨年11月に発売。発売以来、この1年間で累計約13万台の販売を記録している。
また、自動車の安全性能を試験・評価する平成25年度自動車アセスメント(Japan New Car Assessment Program:JNCAP)において最高評価となる「新・安全性能総合評価ファイブスター賞」を、軽自動車として初めて受賞した。また、「軽自動車部門 JNCAP大賞」も同時受賞し、高い評価を得たクルマだ。「ファイブスター賞」は、新評価基準が採用された平成23年度以降で、軽自動車として初めて。試験車両は「N-WGN(エヌ・ワゴン)」G・Aパッケージ。JNCAPとは、国土交通省と独立行政法人・自動車事故対策機構(NASVA)による自動車安全性能評価だ。
日本に於けるJNCAP「新・安全性能総合評価」の具体的な試験とは、時速55kmで正面衝突させるフルラップ前面衝突、時速64kmで運転席側を衝突させるオフセット前面衝突、台車を時速55kmで横から衝突させる側面衝突、後面衝突頚部保護性能、歩行者頭部保護性能、歩行者脚部保護性能、シートベルトリマインダーを1ポイント~5ポイントで評価する。
ホンダN-WGNは、ボディ骨格に衝突時の衝撃をコントロールするホンダ独自の衝突安全技術「G-CON」を採用している。乗員だけでなく、相手車両や歩行者に与えるダメージも軽減するボディ構造を採用しているわけだ。このボディ骨格はホンダのすべてのモデルで採用する構造だ。
加えて、6つのエアバッグや、渋滞中などで前のクルマとの衝突回避を支援する「シティブレーキ・アクティブシステム」、急ブレーキを後続車に知らせる「ESS(エマージェンシー・ストップシグナル)」、急なハンドル操作による横滑りを抑制する「VSA(ヴィークル・スタビリティ・アシスト/車両挙動安定化制御システム:一般に「横滑り防止装置」という)」などの安全装備が充実しているのも特徴だ。
日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員会の評価ポイントは、「軽自動車の枠を超えたパッケージング性能や、高い安全性能、走行性能を兼ね備えた」こととしている。(編集担当:吉田恒)