都市の「総合力」はそんなに重要なことなのか 東京は世界第4位

2014年10月18日 18:41

画・都市の「総合力」はそんなに重要なことか 東京は世界第4位

「世界の都市力ランキング」、1位はロンドン、2位はニューヨーク、東京は4位となった。主要な6分野において、東京は経済1位、研究・開発が2位、文化・交流が6位、居住が17位、環境が9位、交通・アクセスが10位である。

 「世界の都市力ランキング」が森記念財団から発表された、1位はロンドン、2位はニューヨーク、東京は4位となった。主要な6分野(経済、研究・開発、文化・交流、居住、環境、交通・アクセス)において、東京は経済1位、研究・開発が2位(1位はニューヨーク)、文化・交流が6位(1位はロンドン)、居住が17位(1位はパリ)、環境が9位(1位はジェノバ)、交通・アクセスが10位(1位はロンドン)である。そのほか東京が「公共の場での安心感」、「住民の親切さ」、「国際空港の定時運航率」、「移動の快適性」等の指標において、高い評価を得た。

 いったいどういった意味があるランキングなのか。「世界の都市総合力ランキング(Global Power City Index, GPC)」とは、同財団が言うには「地球規模で展開される都市間競争下において、より魅力的でクリエイティブな人々や企業を世界中から惹きつける、いわば都市の“磁力”こそが「都市の総合力」であるとの観点に立ち」、世界の主要都市を指標に基づいて評価し、順位付けしたランキングである。

 世界主要40都市が対象で、前述した主要な6分野に加え、現代の都市活動を牽引する4つのグローバル・アクター(経営者、研究者、アーティスト、観光客)ならびに生活者という5つのアクターなどの評価視点から構成される。
 
 ちなみに、アクター別にみると東京は経営者では9位(1位はロンドン)、研究者では2位(1位はニューヨーク)、アーティストでは8位(1位はパリ)、観光客では6位(1位はロンドン)、生活者では5位(1位はパリ)という結果となった。

 主要な6分野の1つである経済は市場の規模、市場の魅力、経済集積、人的集積、ビジネス環境、法規制・リスクから構成される。文化・交流は、交流・文化発信力、集客資源、集客施設、受入環境、交流実績から構成される。地方創生の時代、都市の機能は地方とトレードオフの関係にある。都市の「総合力」というものが、意味があるのかどうか見直される時かもしれない。(編集担当:久保田雄城)