【日経平均】プラスは開始直後15秒だけで306円大幅反落

2014年10月21日 20:15

 ソニー<6758>は28円安、シャープ<6753>は4円安、NEC<6701>は5円安、東芝<6502>は6.6円安。東芝テック<6588>はUBSがレーティングを引き上げ4円高。魚群探知機など舶用機器の古野電気<6814>は66円高で値上がり率2位。電設資材、産業機器の因幡電機産業<9934>は4~9月中間期の営業利益見通しを60億円から70億円に上方修正し175円高で年初来高値を更新し値上がり率7位。メルコHD<6676>は通期見通しを引き下げ211円安で値下がり率3位。固定抵抗器のKOA<6999>は4~9月中間期の純利益が7%増の14億円でも71円安で値下がり率12位と売られた。

 アップルの7~9月期決算は、新型iPhone効果で売上高12%増、純利益13%増で3期連続増収増益。EPSも市場予測を上回り株価は時間外取引で上昇した。しかしアップル関連銘柄はフォスター電機<6794>は24円安、村田製作所<6981>は220円安など好業績効果は地合いに打ち消される。日本電産<6594>は野村證券が目標株価を引き上げても25円安、TDK<6762>はEV(電気自動車)を駐車させるだけで充電できる非接触型システムを開発したが200円安だった。

 安川電機<6506>は4~9月中間期決算を発表し営業利益は18.1%増で最終利益は7年ぶりの最高益。通期見通しは営業利益を275億円から300億円に上方修正。さらに中間配当は7円から8円に、期末配当は創立100周年記念配当2円も加え10円に増額修正した。しかし、株価は高く始まったものの前日に上昇していたこともあり息が続かず下落し、終値は45円安だった。

 日本製鋼所<5631>は、風力発電機108基の不具合で160億円の特別損失を4~9月中間期に計上する見通しを発表し25円安で年初来安値を更新し値下がり率13位。原発ではなく再生可能エネルギーで足をすくわれた。北海道ガス<9534>は2016年度をめどに三井物産<8031>や住友林業<1911>と共同で苫小牧市に5000KW級の木質バイオマス発電所を建設し、自前で電力小売事業に参入すると報じられたが1円安。三井物産は21.5円安、住友林業は22円安だった。

 「電線の地中化」を、東証2部のイトーヨーギョー<5287>が幅2.5メートル以下の道路でも可能にするコンクリート製品を開発して300円高。長谷工<1808>は3月期通期の営業利益が従来予想より40億円多い28%増の370億円前後という業績観測記事が出たが27円安。売買高ランキング常連の中小建設株はこんな日でもしぶとくプラス。5位の飛島建設<1805>は7円高で年初来高値を更新し、6位の熊谷組<1861>は2円高で売買代金も14位。しかし三井住友建設<1821>は1円安。西松建設<1820>は19円高で値上がり率12位に入っていた。

 日本ゼオン<4205>はクレディスイスがレーティングを引き下げ34円安。ITによる訴訟支援を手がけるUBIC<2158>は、ビッグデータを活用した臨床試験の効率化に取り組むという材料があり24円高。ファンケル<4921>は9月の売上高が8.7%増で6ヵ月ぶりに増加し88円高で年初来高値を更新し値上がり率6位。即席めんの東洋水産<2875>はバークレイズが目標株価を引き上げ30円高。専門商社の江守GHD<9963>は中国での売上債権回収に疑義が出て4~9月中間期も通期も業績見通しを下方修正。ストップ安比例配分の400円安で年初来安値を更新し値下がり率2位になった。

 前日発表の9月のコンビニ売上高は、既存店売上高が1.3%減の7377億円で6ヵ月連続マイナス。昨年より早く涼しくなり冷菓や飲料が不振だったという。来店客数は1.0%減、平均客単価は0.3%減。「3強」はセブンイレブンのセブン&アイHD<3382>が83円安、ローソン<2651>が110円安、ファミリーマート<8028>が45円安。靴のチヨダ<8185>は前場に上限50万株、10億円規模の自社株買いを発表し94円高で値上がり率8位。良品計画<7453>は460円高で年初来高値を更新し値上がり率16位。来日外国人御用達のラオックス<8202>は7円高と買われたが、マツモトキヨシHD<3088>は20店舗を免税対応にするものの54円安。しかしコスモス薬品<3349>は630円高で値上がり率9位、ゲンキー<2772>は240円高で年初来高値を更新し同10位など、ドラッグストアで買われる銘柄もあった。

 リクルートHD<6098>は35円安と反落し上場4日目で初黒星。それでも売買代金4位。ネット・コンテンツ関連では、グリー<3632>がKDDI<9433>とスマホゲームで業務提携すると前場に発表し6円高。auユーザーは約4000万いる。KDDIは88円安。新興市場は日経ジャスダック平均が0.67%下落、東証マザーズ指数が2.02%下落。ミクシィ<2121>は390円安だったが日本通信<9424>は10円高と続伸し、直近IPO銘柄のFFRI<3692>も540円高だった。

 新規IPOが1件。東証マザーズにGMOグループでネットリサーチを手がけるGMOリサーチ<3695>が新規上場した。この日は初値がつかず公開価格2100円の2.3倍の4830円の買い気配で終了し持ち越し。人気のネット系銘柄はさすがに強し。

 この日の主役は富士フイルムHD。前日、エボラ出血熱への効果が期待される富山化学のインフルエンザ治療薬「アビガン(ファビピラビル)」を11月中旬から追加生産すると発表。ギニアでは11月に臨床試験を実施し、効果が確認されれば大量の出荷要請が入る可能性が高い。フランス人の患者に続いてスペイン人の患者1人もこの薬で治ったと伝えられている。野村證券がレーティングと目標株価を引き上げ売買代金2位で6円高だった。その一方でバイオ防護服のアゼアス<3161>は187円安と続落し、シキボウ<3109>は10円安で値下がり率6位、感染症検査試薬の栄研化学<4549>は4~9月中間期の純利益が24%増でも45円安と、他のエボラ出血熱関連銘柄はこの日も軟調だった。(編集担当:寺尾淳)