23日のNYダウは216ドル高と大幅反発。NADSAQ総合指数は69ポイント上昇した。ユーロ圏製造業PMIは50.7で市場予測を0.8ポイント上回りヨーロッパ主要市場は堅調。新規失業保険申請件数は悪化したがCB景気先行指数が市場予測を上回りカバー。企業決算も悪くなかった。24日朝方の為替レートはドル円が108円台前半、ユーロ円が136円台後半で、円安が大きく進行した。
日経平均は215.39円高の15354.35円と一気に15300円台に乗せて開始。TOPIXは1240台乗せ。午前9時15分には15377円まで上昇し、前日時点の日足一目均衡表の「雲」の下限15369円にタッチするがそこで押し返され9時38分には15300円割れ。安値を取りながら9時45分には15271円まで下落する。ドル円は108円を割り込んで円高に振れる。そこで何が起きたかというと、ギニアでの医療活動から帰国したアメリカ人医師が、エボラ出血熱感染の疑いでNYの病院に緊急搬送されて検査の結果、陽性反応が出たという第一報。「NYの地下鉄にも乗っていた」というからまたもや全米騒然で、海外勢がリスクオフして東京市場で先物売りに出た。少し落ち着いても10時台に再び下落し、10時27分に15232円で下げ止まる。上海も香港も含めアジア市場はマイナスで始まるが、ドル円が108円台に戻り日経平均も徐々に戻して11時頃に15300円に一時タッチ。前引けは15258円だった。
後場は上昇幅をひろげ再開するが15300円は回復できないのが利益確定売りの金曜日。午後1時台に一度15300円にタッチし、2時30分頃にも15300円を抜いて高値を取りに行くかと思われたが、すぐにヘタれて終盤は15300円前後でもみ合う展開。終値は152.68円高の15291.64円と反発し3勝2敗、前週末17日終値から759.13円上昇して今週の取引を終えた。日中値幅は145円。TOPIXは+9.98の1242.32だった。売買高は19億株、売買代金は1兆8760億円でどちらも大台を割り込んだ。
プラスセクター上位は医薬品、機械、金属製品、その他金融、情報・通信、水産・農林など。下位は石油・石炭、ゴム製品、小売など。マイナスのセクターは海運、空運、その他製品だった。(編集担当:寺尾淳)