菅義偉官房長官は小笠原諸島周辺での中国漁船によるサンゴ乱獲問題について、4日夕の記者会見で記者団の質問に答え「今年9月中旬から小笠原諸島周辺海域で中国サンゴ船とみられる漁船が多数確認されている」とし「海上保安庁の報告では現在もこの海域で約200隻を超える漁船が確認されているという」と状況を語った。
そのうえで、菅官房長官は「日本政府として関係省庁と連携し、徹底的な取り締まりを行っている。先月から5件逮捕に踏み切っている。警視庁はパトロール強化へ小笠原警察署に警察官を28名増員配置した。また、外交ルートを通じて中国に対し、迅速で実効性のある対応を申し入れている」とした。
菅官房長官は中国側の反応として「本件の重大さを認識している」との回答と「漁民に対する指導など具体的対策に取り組んでいるという説明だった」と述べた。
菅官房長官は「今後とも、様々なレベルにおいて、対応をし、事態の改善を図るよう、中国側に強く求めていきたい」とした。(編集担当:森高龍二)