普段乗りに最適「クロスポロ」、「ポロ」の派生というより上位グレード

2014年11月16日 12:44

 雑誌やwebで「クロスポロ」の記事を読むと書き始めはだいたい「なんちゃってSUV」とか「SUV風」といった感じから始まる。VWのプレスリリースにも「SUVテイストの内外装がユニークな個性を放つ」と書いてある。
 
 そんな「なんちゃってSUV」が流行っている。メルセデスベンツ「GLA」、mini「カントリーマン (クロスオーバー)」、富士重工業<7270>「XV」そして売れて売れて仕方がないスズキ<7269>「ハスラー」等いくらでもある。
 
 この手の車は「クロカン」でもなく「SUV」でもなく、もちろん「なんちゃってSUV」でもない。「クロスオーバー」というジャンルだ。

 「クロスポロ」は、1.2リッターのガソリンターボエンジンやトランスミッション、先進安全装備等、ベースモデルの「ポロTSIコンフォートライン」と基本は同じだ。違いというと全長5mm、全幅15mm、全高30㎜、最低地上高15mm、重量30kgといった「クロスオーバー」性能の部分。
 
 全幅1710㎜なので3ナンバーとなるが体感的には誤差といった感じ。それよりボディーの外周を無塗装樹脂パネルが覆っているのでちょっとしたぶつけや細かい擦りに対して気を遣わなくていいところが良い。

 目線が15mmほど高くなるがこれも誤差といった感じ。誤差なのになぜかコンビニやファミレスに入る時の歩道の斜面へ入る時の気持ちの余裕が違う。下を気にせず飛びこめる。
  
 例えば「ポロ」の最低地上高は130㎜、国産のホンダ<7267>「フィット」135㎜、トヨタ<7203>「アクア」140㎜、そして「クロスポロ」は145mm。大きな数字ではないが明らかに高さに余裕を感じるのだ。ダンパー長にも余裕があるので「ポロ」よりよく動き乗り味が違うこともわかる。

 価格的には「ポロ」と比べて25~40万円ほど違うのだがボディカラーによって色の違うインテリアカラーやアルミ調ペダル、要所要所にシルバー塗装を施した外装、力強さや上級な印象の17インチホイール等、ただの「ポロ」の派生モデルではない作りに納得いく。

 「クロスオーバー」のジャンルは今後も熱いだろう。近々マツダ<7261>から「CX-3」が出るし、AUDI「Q1」の情報もある。トヨタもCセグメントのクロスオーバーを開発中だ。「ポロ」と「クロスポロ」のように両ジャンル用意された車を体感してクロスオーバーの良さや違いを感じてみてほしい。価格は275万円。(編集担当:久保田雄城)