辺野古へ移設が唯一解決の理由4点 江渡防相

2014年11月25日 20:10

 江渡聡徳防衛大臣は25日の記者会見で、さきの沖縄知事選で普天間飛行用の名護市辺野古への代替施設建設反対の知事が選ばれたことにも関連して、12月の衆院議員選挙で、辺野古への移設が争点になるのかとの受け止めを記者団に聞かれ「争点になるか、ならないかは差し控えたい」と語った。

 そのうえで、江渡防衛大臣は安倍政権では辺野古への移設が唯一の解決策との考えで一貫しているとし、その理由として4点を挙げた。

 江渡大臣は「第1点は在沖縄の海兵隊を含む在日米の軍全体としてのわが国における抑止力、対処力ということを低下させることはできない。第2は東アジアの各地域に対し、距離的に近い位置にあると同時にわが国周辺諸国との間に一定の距離を置いているといった沖縄の地理的優位性ということが挙げられる。第3は司令部、陸上部隊、航空部隊等を統合した組織構造を有し、機動性・即応性を備えている米海兵隊の特性。第4は普天間飛行場の危険性を一刻でも早く除去しなければならないということ」とし「総合的に勘案した結果において、キャンプ・シュワブに移設するということにしたもの」と語った。

 また、江渡大臣は「辺野古の代替施設が完成するまでの間においても、可能な限り、普天間の危険の除去ということに努める」と強調した。(編集担当:森高龍二)