民主党の岡田克也代表代行は27日、滋賀での街頭演説で「選挙でもし安倍・自民党が勝ったら、白紙委任をもらったと言いかねない」とこれまでの安倍総理の重要案件に対する国会審議での対応などから、強い危機感をアピールした。
岡田代表代行は「原発の再稼働については選挙に勝ったからといって議論もなく再稼働が決まるかもしれない」と安倍総理が安全保障で集団的自衛権に関する憲法解釈の変更時に用いた2年前の総選挙や昨年夏の参院選挙でJファイルに書いてあり、そのうえで選挙に勝利したなどとする論法から、自民党が過半数で勝利した場合の危惧を現したとみられる。
演説で岡田代表代行は「来年には集団的自衛権の行使に関する法案も出てきて、これもきちんとした議論もないまま強行採決されかねない」と危機感を示したほか「安倍総理の頭の中には憲法改正、第9条(戦争の放棄)改正もある。特定秘密保護法も時間がないからと言って強行採決した。第3者機関をつくると言っていたが、現実は内閣府の中に各省庁から役人を持ってきてチェックするという。これが第3者機関か」と強く問題提起した。(編集担当:森高龍二)