民主に反論、アベノミクス途半ば 菅長官

2014年11月28日 07:52

 菅義偉官房長官は27日の記者会見で、民主党がアベノミクスは幻想を振り撒いただけで、株価は上げたが、実体経済は悪化している。こうした流れは変えないといけないとしていることについての受け止めを記者団から聞かれ「批判だけならどこの政党だってできる。問題は、この現実をどのように変えるか、政策を国民に示す必要がある。民主党がいう分厚い中間層や最低年金保障とか、こうした言葉だけというのは全く無責任と思う」と反論した。

 菅官房長官は「有権者のみなさんも、もうわかっているのでは」とかわした。その根拠として「民主党政権下で3四半期連続マイナス成長だった。それをうけて、私たちは政権の座についた。消費税の引き上げがなくてマイナス成長だから。民主党政権下で極めて厳しい実態だったと思う」とした。

 「政権を引き受けて、株価は8000円台から1万7000円台になった。1ドル75円を超えそうだった円高も脱し、株高で公的年金の残高は29兆円増えた。有効求人倍率の22年ぶりの高水準になった。倒産件数が大幅に減少した」などをあげた。

 そのうえで菅官房長官は「アベノミクスは途半ばだ」と強調。「今後は中小企業や地方のみなさんも経済の回復が実感できるように全力で取り組みたい」と語った。(編集担当:森高龍二)