SMBCコンサルティング株式会社は11月28日、「2014年ヒット商品番付」を発表した。今年は、東が、青色LEDノーベル物理学賞受賞で、西が羽生結弦選手、錦織圭選手だった。14年は”世界で活躍する日本人”が ヒットした年となった。
同社によると、2014年は今後の日本の躍進を予感させる材料がいくつも現れた1年だったという。ロシアのソチ冬季オリンピックでは、フィギュアスケートの羽生結弦選手が金メダルを獲得。また、男子テニスの全米オープンで錦織圭選手が日本人初なる決勝に進出した。
また、名城大学の赤崎勇教授、名古屋大学の天野浩教授、米カリフォルニア大学の中村修二教授が、青色LEDの開発でノーベル物理学賞を受賞し、日本の研究・技術のレベルの高さを世界に示した。このため、この二つが東西の横綱に選出された。
14年は娯楽関連のヒットが目立った年でもあったという。2013年に発売されたニンテンドー3DS用のゲームソフト「妖怪ウォッチ」が関連商品とともに大ヒットした。また、ディズニーの長編アニメ「アナと雪の女王」は興行収入が国内歴代3位となる254億円に達した。このため、この二つが東西の大関となっている。
その他、目についたのは東関脇の富岡製糸場、和紙と西関脇のユニバーサル・スタジオ・ジャパン。世界文化遺産登録や無形文化遺産への登録が人々の関心を集めた。また、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンは映画「ハリーポッター」の世界観を再現した新エリアで人気を集めた。この効果によって年間入場者数は開業年度超えが予想されているという。
一方、増税により聞かない日はなかったといえる「消費税」は小結、年明け早々に導入されたNISAは東前頭1、毎年話題になる「NHK朝ドラ」は西前頭1だった。
最後に、東前頭2となった「終活」という言葉も広く浸透した。この背景には、死後の準備を自分で行うということや自分の最期を良いものにしようという「死」を前向きにとらえおうとする風潮に変化してきた結果だと、同社では分析している。としている。(編集担当:慶尾六郎)