麻生発言を世耕内閣官房副長官が解説、擁護

2014年12月09日 08:56

 世耕弘成内閣官房副長官は、麻生太郎副総理が遊説先で「この2年で株価は(8000円台から)1万7000円まで上がった。企業は大量の利益を出している。出してないのはよほど運が悪いか、経営者に能力がないかだ」と発言したことについて、8日「景気の好循環を実現する強い思いが現れたのではないか」と語った。また、「真意についてはご本人が判断し、説明されると思う」と述べた。

 世耕副長官は、麻生副総裁が少子高齢化で社会保障費が増えていることに関連し「高齢者が悪いようなイメージを作っている人がいっぱいいるが、子どもを産まない方が問題だ」と発言したことについても「少子化対策をしっかりやっていかなきゃならないという決意の現れた発言と思う」とした。

 記者団の質問に、世耕副長官は運が悪いか、経営者に能力がないかだ、などの発言は「ご自身が経営者出身で、企業経営者がどれだけ苦労されているかという事は麻生副総理自身が政治家の中でも一番わかっていると思う」と述べ「アベノミクスで行き過ぎた円高局面が改善されてくるなど経済環境を整えてきているので、後は企業経営者がしっかり利益をあげ、従業員の賃金を上げ、それを消費につなげるという好循環を起こしていくべきだという考えを述べたものと思う」と擁護した。

 また、子どもを産まない方が問題との発言にも「結婚、出産は当然、個人の自由意思ということを前提に発言されている。少子化問題について、産みたい人がちゃんと産める環境を整えていくという決意の話だ」と語った。(編集担当:森高龍二)