【日経平均】3日ぶり反発でも64円高でTOPIXはマイナス

2014年12月17日 20:12

 16日のNYダウは111ドルの大幅安で3日続落。NASDAQは57ポイント下落した。上海、フランクフルト、パリ、ロンドンの株価が上昇。NYは午前中に246ドル高まで上がり午後もなんとかプラスを維持したが、終盤に無残に売り込まれた。原油先物価格は5日ぶりに下げ止まったが、ロシアの通貨ルーブル安は中銀の大幅利上げも効果薄く一時1ドル80ルーブル台にタッチ。新興国の通貨安はブラジル・レアルなどにも拡大した。シェブロンは0.8%上昇して下げ止まったが、マイクロソフトは3.2%下落し、個人消費関連のホーム・デポは3.0%、ナイキは2.3%、AMEXは2.0%それぞれ下落した。17日朝方の為替レートは、ドル円が116円台半ば、ユーロ円が145円台後半と円高が進行した。

 CME先物清算値は16560円。取引時間前に11月の貿易統計が発表され、貿易収支は29ヵ月連続の8919億円の赤字だが市場予測の9900億円は下回った。輸出額は前年同月比4.9%増。円安と原油安の恩恵だが、今週はその原油安が回り回って凶器と化し、東京市場を襲っている。前日も日銀は374億円の「日銀砲」を撃ったが、連日のムダ撃ち。前週にマイナスでも撃たなかった日があったので〃抑止力〃の効果も薄れている。

 アメリカ市場では19日は、東京市場のSQに相当するストックオプション、株式先物、指数オプション、個別オプションの4つの清算値の算出日が重なる「クアドラプルウィッチング」。SQ週ならぬ「4人の魔女週の水曜日」を迎えた日経平均は65.98円安の16689.34円で始まる。TOPIXも下落してスタート。しかし序盤は下げ幅を圧縮して午前9時13分に今週初めてのプラスにタッチ。TOPIXも続いた。続いて9時台前半のうちに16800円にもタッチする。9時台後半にはマイナスまで押し戻されるが、V字回復して10時3分に16891円と16900円に迫る。ドル円も117円にタッチしていた。上海市場はプラスで始まるがすぐにマイナスに。香港市場は5日続落でスタート。それでも日経平均は16840円前後で小動きして安定する。11時台に変動幅をひろげてもプラス圏の16800円台をほぼ維持し、前引けは16825円だった。

 後場はやや低く再開し、ドル円が再び117円にタッチすると午後0時台のうちに16900円に再接近するが前場の高値は超えられない。1時台は徐々に下落し16800円近辺で小動きする。プラス圏ではありながらFOMCの結果発表、日銀会合を前にして上値を抑えられ、2ケタ高のまま時間が進行。2時台に突然、先物売りを仕掛けられて下落してもただちに修復する底堅さ。終盤は16850円付近まで上昇するが大引けで足を引っ張られ、終値は64.41円高の16819.73円で3日ぶりに反発。いつか自律反発する日が来るとはいえ、大幅続落の後だけにホッとした関係者は多かったはず。日中値幅は219円。しかし大引けで4人の魔女の魔法にかかったのかTOPIXは-1.36の1352.01と3日続落した。売買高は24億株、売買代金は2兆6033億円だった。

 値上がり銘柄は842、値下がり銘柄は849で拮抗。上昇は19業種、下落は14業種。プラスセクター上位は鉱業、パルプ・紙、石油・石炭、ゴム製品、鉄鋼、ガラス・土石など。マイナスセクター下位は食料品、空運、陸運、化学工業、不動産、医薬品などだった。

 日経平均採用225種は値上がり133銘柄、値下がり79銘柄。プラス寄与度1位はファーストリテイリング<9983>で+9円、2位はKDDI<9433>で+8円。マイナス寄与度1位はJT<2914>で-9円、2位はTDK<6762>で-5円だった。

 メガバンクはみずほ<8411>は0.2円高、三菱UFJ<8306>は6.1円安、三井住友FG<8316>は0.5円安。野村HD<8604>は2.5円安だった。自動車大手はトヨタ<7203>は71円安。ホンダ<7267>はエアバッグ問題のリコール追加費用が200億円を超える公算になったが30.5円高、富士重工<7270>は59円高、マツダ<7261>は22.5円高、日産<7201>は2.5円安。スズキ<7269>は、ドイツ証券が非産油国のインドの自動車市場に楽観的な見通しを出し目標株価を引き上げ32.5円高で8日ぶりに反発した。電機大手は34円高のソニー<6758>以外は全面安。パナソニック<6752>は17円安、シャープ<6753>は1円安。日立<6501>はスイスの重電大手ABBと国内電力市場で高圧直流送電事業を行う合弁企業を設立すると報じられたが2.8円安、東芝<6502>は1.8円安、NEC<6701>は2円安、富士通<6702>は8.3円安だった。

 自動車内装部品メーカーの河西工業<7256>は、円安効果に加え北米での生産が想定を上回り通期営業利益見通しを100億円から110億円に上方修正し31円高。変圧器のダイヘン<6622>は49円高で年初来高値を更新し値上がり率5位。いちよし経研が新規に好レーティングをつけていた。長野市が本社の北野建設<1866>は、販売用不動産としてNYに保有していたアパートメントハウスの売却などで通期の営業利益見通しを26億円から38億円に、純利益見通しを15億円から20億円に上方修正し13円高。同社はNYのキタノホテルのオーナー。