年の瀬が近づくにつれ、賛否両論を巻き起こす「子どもの写真入り年賀状」。家族がいる人にとっては「定番」のデザインだが、ライフコースが多様化している現在、「独身なので見るのが辛い」、「子どもができない人もいるのに、失礼では」などの意見もある。一方で、「気にならない」「子どもの写真は心がなごむ」という人もおり、意見は分かれている。
オンラインプリントサービス「デジプリ」を運営するビスタプリントジャパン株式会社が、15歳以上の男女1099人を対象に「子どもの写真入り年賀状についてどう思うか」尋ねた結果では、「とても良いと思う」が13.9%、「まぁまぁ良いと思う」が56.6%と、合わせて70.5%が「子どもの写真入り年賀状」に対して好意的だった。ネットでは厳しい意見も見られるが、実際は好意的な人が多いようだ。一方で、「あまり良いと思わない」(20.6%)、「全く良いと思わない」(8.9%)と、全体の3割は「子どもの写真入り年賀状」を快く感じていない。
調査は今年12月8日~10日にかけて、ウェブアンケートで実施。回答者の属性は男女半数ずつで、年齢は10代が9.3%、20代が20.1%、30代が20.3%、40代が20.3%、50代が19.9%、60代以上が10.1%。回答者のうち独身と既婚は半数ずつで、「子どもあり」は42.2%、「子どもなし」は57.8%だった。
2015年の年賀状を出す予定については、「出す予定がある」が69.1%、「出す予定はない」が21.8%、「まだ決めていない」が9.1%と、約7割が年賀状を出す予定があると回答した。やりとりする相手については、「友人」が92.2%と圧倒的に多く、次いで「親戚」が66.9%、「家族」が40.4%となっている。昨今、「子どもの写真入り」に不快感を示す人の多くは、もらう相手の圧倒的多数を占める「友人」からの年賀状に、釈然としない思いを抱いてしまうのだろう。
同世代の友人間では特に、結婚や出産、子どもの成長やマイホームの購入などで「差」を感じやすい。全体の3割が「子どもの写真入り年賀状は良くないと思う」と回答した上記の調査結果を見ると、出す相手によってデザインを変えるなど、何らかの“配慮”をした方が懸命かもしれない。(編集担当:北条かや)