昨年末の12月22日に、スズキは軽自動車の代表車種である新型「アルト」を発表した。そのアルトのスポーツバージョンが東京オートサロンで展示された。660ccターボエンジンを搭載した「アルト・ターボRS」だ。3月に追加発売となる。
スズキ・アルトにターボエンジンが搭載されるのは、1998年から2004年まで販売された「アルト・ワークス」以来10年ぶりだ。近年、アルトといえば世界最高燃費を売り物にしてきた「アルト・エコ」のイメージが強いが、久しぶりに元気のいいアルト・スポーツが登場する。
搭載エンジンはワゴンRスティングレーなどの搭載されているR06A型で、出力&トルクはお約束の64ps/9.7kg.m。現代的なマナーを兼ね備えた660ccターボなので、かつてのアルト・ワークスのようなターボラグや唐突なトルクの立ち上がりとは無縁だ。
組み合わせるトランスミッションは5速マニュアルとCVTとなるもよう。新型アルトの車重は700kgを大きく切る。非常に軽量に仕上がっているので、ターボエンジンとの組み合わせで、相当元気な走りが期待できる。
価格は130万円程度となりそうだ。それでもJC08モード燃費は30km/リッター程度の好燃費を達成するようだ。元気アルトの発売で、スズキが昨年奪還した軽自動車ナンバーワン・メーカーの地位を守るか?(編集担当:吉田恒)