かつての“ワークス”を彷彿させるスズキ・アルトのスポーツバージョン「ターボRS」復活

2015年01月14日 07:37

Alto RS

左右非対称のフロントグリルが何故か懐かしい雰囲気。ノーマル・アルトとは別モノの白いボディに赤いアクセントを効かせたアルト・ターボRS。3月発売が決定

 昨年末の12月22日に、スズキは軽自動車の代表車種である新型「アルト」を発表した。そのアルトのスポーツバージョンが東京オートサロンで展示された。660ccターボエンジンを搭載した「アルト・ターボRS」だ。3月に追加発売となる。

 スズキ・アルトにターボエンジンが搭載されるのは、1998年から2004年まで販売された「アルト・ワークス」以来10年ぶりだ。近年、アルトといえば世界最高燃費を売り物にしてきた「アルト・エコ」のイメージが強いが、久しぶりに元気のいいアルト・スポーツが登場する。

 搭載エンジンはワゴンRスティングレーなどの搭載されているR06A型で、出力&トルクはお約束の64ps/9.7kg.m。現代的なマナーを兼ね備えた660ccターボなので、かつてのアルト・ワークスのようなターボラグや唐突なトルクの立ち上がりとは無縁だ。

 組み合わせるトランスミッションは5速マニュアルとCVTとなるもよう。新型アルトの車重は700kgを大きく切る。非常に軽量に仕上がっているので、ターボエンジンとの組み合わせで、相当元気な走りが期待できる。

 価格は130万円程度となりそうだ。それでもJC08モード燃費は30km/リッター程度の好燃費を達成するようだ。元気アルトの発売で、スズキが昨年奪還した軽自動車ナンバーワン・メーカーの地位を守るか?(編集担当:吉田恒)