スマホは今では生活に欠かせない存在になっている。電話機能だけではなく、ゲームやさらにビジネスにも欠かせないものとなった。そこで、問題となっているのが「歩きスマホ」である。歩きタバコがほとんど駆逐された現在、それと入れ替わるように登場したマナー問題である。
一般社団法人電気通信事業者協会(TCA)は、「歩きスマホ」の実態および意識に関するインターネット調査を実施し、23日にその結果を発表した。それによると、3人に1人は「歩きスマホ」でぶつかりそうになった経験ありという。
調査は、2014年12月11日から14日の4日間、東京23区・名古屋市・大阪市・福岡市・札幌市在住の15歳~69歳の男女スマートフォン保有者600人を対象に行われた。調査手法はインターネット調査(調査機関:株式会社クロス・マーケティング)である。
それによると、歩きスマホを「日常的に+時々やっている」は44.8%と半数近くだった。日常的にやっている人は1割だった。「時々やっている」34.3%、「ほとんどやっていない」35.3%と拮抗している。男女別では、「日常的にやっている」が 男性6.7%、女性13.3%と女性が多い。「時々やっている」は 男性33.3%、女性36.3%とほとんど変わりない結果となった。
年代別では、「日常的にやっている」は10代で20%と全体スコアの2倍だった。「時々やっている」は、10代が42%、20代が46%、30代が45%の3層で4割を占めた。「まったくやっていない」は、40~60代の中年層が多かった。
また、「歩きスマホ」で実際にぶつかったり、ぶつかられることが多いのは駅だった。特に、「駅の通路」での接触が多いという。また、「歩きスマホ」は増えていると思っている人は全体の85.5%、学生では91.2%が回答した。「歩きスマホ」は迷惑だと思っている人は全体の91%だった。しかしながら、男性の10~20代のみ、迷惑だと思っている人は全体と比較してやや少ない傾向にある。(編集担当:慶尾六郎)