有識者会議の議論を見ていく 谷垣幹事長

2015年02月11日 16:24

自民党の谷垣禎一幹事長は戦後70年の総理談話について、党内からも「野党を入れて議論すべき」(二階俊博総務会長)とオールジャパン姿勢で内容を検討すべきだろうとの意見がある一方、真逆に「事前検閲のようなものはいらない」(萩生田光一総裁特別補佐)との意見があることについて、幹事長としてどのような形式の議論が望ましいと思うかを記者団に聞かれ「有識者会議の議論がどうなるのかをよく見ていく。今の段階でいえるのはそのくらい」と政府の有識者会議を見守る姿勢を示した。

 戦後70年談話について、萩生田総裁特別補佐が「事前検閲のようなものはいらない」とし「与党との事前協議は必要ない。与党としての意思表示は国会決議でやればいい」などと発言。

 谷垣幹事長は「事前検閲」の発言に「表現の問題と思う」とし「用語法として適切であったかどうか議論があるかもしれない。検閲というと『検閲などしてはいけない』と自動的に言葉として反応が出てくるわけですが、用語法はいろいろあると思う」とし、70年談話について協議していくことを「検閲」と表現するのは不適切との受け止めを示した。(編集担当:森高龍二)