維新の党の江田憲司代表は19日の記者会見で、安倍総理が戦後70年の総理談話に「侵略や植民地支配といったキーワードを盛り込まないようなことを示唆しているが」と記者団に受け止めを聞かれ「与党内でも紆余曲折があるだろう。まだ案分がでてきていない段階で(維新の党が)どうこう言うことではない。自民公明が出てきて、案がまとまって、そこからの議論だ」とした。
一方で、江田代表は「村山談話の『過去の一時期・・・』であれ、小泉談話の『かつて・・・』であれ、個人としては、侵略と植民地支配があったことは歴史的事実だと受け止めている」と断言した。
そのうえで、江田代表は「侵略、植民地といったキーワードを変える(外す)ことは諸外国との間でいらぬ反作用が出ることは誰にも想定できることだ」と提起し、自公の協議でそうした歴史認識であらぬ誤解を諸外国に与えることにならないよう賢明な対応を間接的に求めた。また江田代表は「案が出てくれば、党としての見解を示していきたい」とした。(編集担当:森高龍二)