政府は国連世界食糧計画を含む国際機関などを通じて、シリア難民などに対する６００万ドルの緊急無償資金協力を実施することを２４日、決めた。
安倍晋三総理が表明した中東への人道支援拡充の具体化の一環で、「今年１月の大寒波の影響によりシリア、ヨルダン、トルコ、レバノンで防寒に必要な物資が不足していることから、社会的に脆弱なシリア難民及び国内避難民等に防寒物資や食料等を配布する」ことにしたと外務省は説明している。
また、さきの邦人拘束殺害テロ事件を受けての外務大臣発表の３つの柱「テロ対策の強化」「中東の安定と繁栄に向けた外交の強化」「過激主義を生み出さない社会の構築支援」のうちの「中東の安定と繁栄に向けた外交の強化」にあたる取り組みでもある。
この取り組みの中には「安倍総理が表明した総額2億ドル程度の支援の実施及び人道支援の拡充」が入っているほか、経済成長の促進に必要な地域の経済・社会安定化支援、積極的な中東外交の展開などが盛られている。（編集担当：森高龍二）
