「日本ボート・オブ・ザ・イヤー」、トヨタ中型艇「PONAM31」が獲得

2015年03月12日 08:01

Toyota PONAM

「日本ボート・オブ・ザ・イヤー」を受賞したトヨタ自動車の中型艇「PONAM31」(ポーナム31)。全長×全幅10570×3200mm、定員は12名の中型クルーザーだ。同社SUV「ランドクルーザープラド」用の3リッターV6ディーゼルターボエンジンを改造して搭載。最高出力260ps(191kW)で、環境性能が高く低燃費だ。価格は2970万円。

 2014年に日本国内で発表・発売された最も優れたプレジャーボートに贈られる賞「日本ボート・オブ・ザ・イヤー」の発表および授賞式が、「ジャパンインターナショナルボートショー2015」会場で行われた。同アワードにトヨタ自動車の中型艇「PONAM31」(ポーナム31)が選ばれた。ボート評論家らでつくる実行委員会が発表した。トヨタ艇の受賞は3年ぶり。

 この日の午前、ボートショー会場に隣接するインターコンチネンタルホテルで行なわれた燃料電池車「ミライ」の神奈川県および横浜市への納車式を終えて、ボートショーを視察していたトヨタ自動車の豊田章男社長も飛び入りでサプライズ登壇し、「日本は四方を海に囲まれている。海の資源を活用したこのマリン事業というのは、日本ならでは良い産業に育つと思っている。そこにトヨタが参加させて頂いていること、そして今日、このような栄誉ある賞を頂いたことは、トヨタも頑張れということだと思っている。私もこの船(PONAM31)を運転したが、クルマと違い船は初心者。そんな経験が少ない私でも快適な操船で楽しめるのが特徴だ。これからも国内マリン事業を盛り上げるよう、精いっぱい頑張りたい」と述べた。

 表彰式で挨拶に立ったトヨタの友山茂樹常務は「このポーナムは開発をスタートさせるにあたって社長から“とにかくトヨタらしいボートを造れ”と檄を飛ばされて、“トヨタらしいボートとは何ぞや”と、その探求から始まった。それがこういう形になったと思う」と振り返った。

 さらに、豊田社長は「(PONAM31は)本当にいろんな方にお待ち頂いている。20隻ほどバックオーダーを頂き、本当にありがたいことだと思う。“一所懸命、一艇一艇”、しっかり真心を込めて造っていくので、今一度お待ち頂きたい」と会場のファンに語った。

 トヨタは1997年にマリン事業に参入。自動車メーカーらしく、走りの楽しさや操縦性にこだわった商品作りに取り組んでいる。受賞した「PONAM31」は昨年10月に発売。全長×全幅10570×3200mmの中型クルーザー。定員は12名だ。船体に軽量で高強度のアルミ合金を採用しており、安定性と静粛性が高い。エンジンは、同社SUV「ランドクルーザープラド」輸出車用の3リッターV6コモンレール式ディーゼルターボエンジンを改造して搭載。最高出力260ps(191kW)で、環境性能が高く低燃費だ。価格は2970万円。

 日産がマリン事業からの撤退を決めるなど市場環境は厳しいが、この日、トヨタの友山常務は「日本は海洋国家。海のモビリティの可能性を追求するのはトヨタの責務であり、開発、生産能力を維持していく」とも述べた。(編集担当:吉田恒)