オトナの味は、繰り返し食べることで徐々に好きになれる?

2015年03月22日 11:05

 子どもの頃嫌いだった苦味が大人になるに連れて好きになることがある。株式会社ネオマーケテイングは、「大人の味覚」に関する調査を行った。

 「大人になってから好きになった食べ物はありますか」の問に対して、「好きになった食べ物がある(63%)」が最も多く、ついで「どちらともいえない(23.2%)」「好きになった食べ物はない(13.8%)」となった。

 「あなたが思う、大人の味を教えてください」の問に対して、「苦い(62.2%)」が最も多く、ついで、「スパイシー(51.6%)」「辛い(47.4%)」「薄い・あっさり(29.6%)」「さっぱり(23.6%)」「しょっぱい(7.2%)」「甘い(3.2%)」という結果に。

 「あなたが、好きな味を教えてください」の問に対して、「甘い(46.2%)」が最も多く、ついで、「スパイシー(39.8%)」「薄い・あっさり(38.0%)」「さっぱり(37.6%)」「辛い(31.4%)」「苦い(18.4%)」「しょっぱい(12.0%)」という結果に。

 多くの人が、「苦味」を大人の味だと認める一方で実際にはさほど好んでいないようである。ビールやコーヒー、フキノトウといった食品には苦味が欠かせない。実際のところ、人は「苦味」をいつから好きになるのであろうか。

 株式会社ニッスイによれば、「人間が美味しさを判定する要因には、食べ物の特性や生理状態・心理状態の他に、背景要因として知識・経験も大きく作用」するという。同社によれば、苦味成分が含まれている飲料の継続摂取回数とその嗜好度は比例の関係にあるとのこと。継続して摂取していくうちに、いつの間にか好むものらしい。

 さらにその背景には、子ども時代に「親が美味しそうに食べている」という情報も重要だという。親が食べているものは子どもにとって安心だと考えられるため、重ねて手を伸ばす用になるのだという。「苦味のある食品や飲料は成長過程で嗜好が獲得され、」「継続して摂取することで苦味に対する思考を獲得する」そうである。苦手なものがある人は、何度か食べ続けることで、新しい味覚を獲得できるかも知れない。(編集担当:堺不二子)

 調査の対象は、アイリサーチ登録モニターのうち、女性500人(30代・40代各250名)。調査実施日は2014年9月19日~2014年9月22日。(編集担当:堺不二子)