2日の日経平均は3日ぶりに反発。NYダウは一時191ドル安まで下げ77ドル安と続落。ADP雇用統計は市場予測を下回り3日の雇用統計発表に向けて暗雲が漂う。ISM製造業景況感指数は前月比-1.4ポイントの51.5で5ヵ月連続低下した。ドル円は119円台後半。「19000円割れ覚悟」かと思えば前日まで下げすぎたのかCME先物清算値は19185円。ゆうちょ銀行の国内株投資積み増し計画発表、LINEの上場再申請報道も材料に日経平均は107円高の19141円で反発スタート。いったん下げても19100円を割ることはなく10分ほどで19200円を突破する。連日波乱が続く午前9時台を200円を超えるプラスで堅調に乗り切った後は19200円台後半で安定的に推移する。10時台後半には19300円台にタッチして19331円まで上がるなど、年度変わりのスキをつく指数先物プレイをすでに通過したせいなのか堅調で、前引けは241円高の19275円だった。
アジア市場が堅調で後場は高寄りし3分後に19300円台に乗せ、午後1時19分には19400円も超え19405円まで上昇。TOPIXも高値をどんどん取る展開。GPIFがアクティブ運用を拡大する今年度計画を発表し、それが刺激材料になった。2時台は2時6分に19433円の高値を取って19400円台に定着しそうに見えたが、油断はできず2時30分を前に下落開始。ズルズルと19350円も19300円も割り込み19250円近辺まで下押し。神出鬼没の先物売り勢力のせいでおだやかな春の一日では終わらなかったが、終盤は19300円を回復し277円高の19312円で引けた。
日経平均終値は277.95円高の19312.79円、TOPIX終値は+25.18の1554.17。売買高は23億株、売買代金は2兆7909億円。値上がり銘柄数は1535、値下がり銘柄数は247。ゴム製品、陸運、銀行、パルプ・紙、倉庫、情報・通信、その他金融など32業種が上昇し、下落した業種は鉱業1業種だけだった。
3日の日経平均は続伸。2月の製造業受注が+0.2%でマイナスの市場予測を良い方に裏切り、NYダウは一時116ドル高まで上昇。連休&雇用統計前の様子見で徐々に下げながらも65ドル高と3日ぶりの反発。3日は復活祭(イースター)前の「聖金曜日(グッド・フライデー)」の休場で、これでNYの今週の取引は終了。為替のドル円は119円台半ば。CME先物清算値は19345円。日経平均は23円安の19289円で始まるが、1分後には19300円台に乗せ、「寄り安」でプラスに浮上してスルスル上昇。19400円を超えて午前9時31分に前日高値19433円直前の19432円まで上昇する。しかしそこで折り返し9時台のうちに19330円付近までほぼ100円押し下げられる。その後は約50円戻しておおむね19300円台後半で推移し、前引けは81円高の19394円だった。
後場は前場の勢いそのままに開始直後に19400円にタッチするが、その後は下げる展開。雇用統計待ちに加えて「聖」がついても金曜日は利益確定売りの日。イースターパレードのお楽しみはこれからだで、復活祭休暇で世界の多くの市場が6日まで連休という事情もある。とはいえ19300円台後半の水準は維持し、午後1時台後半には19400円に接近。2時台前半は19400円をはさんで小動きする。大型の投資信託の設定がアナウンスされていたせいか終盤は19400円台に定着して上値追いし、最後は122円高の19435円で高値引け。TOPIXもJPX日経400も、日経平均先物日中取引もみな高値引けで今週を締めくくった。
日経平均終値は122.29円高の19435.08円、TOPIX終値は+9.99の1564.16。売買高は17億株、売買代金は1兆9898億円で1月26日以来の2兆円割れの薄商いだった。値上がり銘柄数は1192、値下がり銘柄数は553。上昇セクターは29業種でその上位はその他製品、ゴム製品、食料品、その他金融、ガラス・土石、電気機器、保険、サービスなど。下落セクターは銀行、電気・ガス、精密機器、卸売の4業種だった。
今週は3勝2敗。前週末27日の終値19285.63円から149.45円上昇し、週間値幅679円と上下動が激しかった今週の取引をプラスで終えた。前週の下落分274円に対して54.5%上昇と、ほぼ半値戻しした。(編集担当:寺尾淳)