30日の日経平均は3日ぶりに反発。前週末27日のNYダウは原油先物が再び50ドルを割りGDP確報値は市場予測より悪かったが、ミシガン大学消費者信頼感指数の確報値が速報値から上方修正されたのを好感し34ドル高。5日ぶりに反発し週間全敗は回避。CME先物清算値は19365円、朝方のドル円は119円台前半だった。取引時間前発表の2月の鉱工業生産指数速報値は-3.4%で市場予測よりも大幅に悪化していた。前週の権利確定イベントの混乱が週末でどれだけ癒されたか注目の日経平均は9円高の19295円で始まる。序盤は19227円まで下げた後、V字回復して19400円近くまで上昇する乱高下。しかもTOPIXはマイナス圏でくすぶるいびつな状況で、結局10時までにマイナスに収れんする。9時台の値幅は約162円もあり不安定。それでも10~11時台は右肩上がりの上昇トレンドに変わり、19300円台に乗せて19400円台にもタッチ。TOPIXもプラス転換して前引けは101円高の19387円だった。ノルウェー政府、明治安田生命など「ファンドで日本株買い」のニュースにも後押しされ、前週の「心理的な傷」も癒えたかのように見えた。
後場は高値更新で再開し先物主導で午後0時台のうちに19474円まで上昇するが、1時台は19400円割れまで下押しされ、決算対策売りなのか上値は重たい。1時台後半も2時台も19400円台前半で小動きするが、為替が若干円高に振れたせいか終盤は値を下げ、たびたび19400円割れを起こす。それでも大引けでは19400円台を確保し125円高の19411円。大塚家具<8186>は「喜劇は終わった、幕を引け」なのか97円の大幅安だった。
日経平均終値は125.77円高の19411.40円、TOPIX終値は+4.99の1557.77。売買高は 21億株、売買代金は2兆3981億円。値上がり銘柄数は979、値下がり銘柄数は789。値上がりセクターは20業種でその他金融、食料品、ゴム製品、小売、電気・ガス、医薬品、水産・農林など。値下がりセクターは13業種で石油・石炭、鉱業、繊維、非鉄金属、精密機器、金属製品、ガラス・土石などだった。
31日の日経平均は大幅反落。週明けのNYダウは「マージャー・マンデー」でM&Aの話題に好反応して一時18000ドル台を回復し263ドル高。ドル円は円安が進行し120円台回復。CME先物清算値は19590円だった。それにさや寄せして年度末最終日の日経平均は181円高の19592円と全面高で始まる。午前9時9分に19607円まで上昇するが、9時台後半は19500円台前半で推移し1日の日銀短観待ち、3日のアメリカ雇用統計待ちで上値は重たい。10時台後半になると19500円を割り込んで19450円の少し上での小動きに。急落ではなく階段を少しずつ降りるように下げて11時台にはとうとうプラス圏を守りきれずマイナスになり、前引けは2円安の19409円。しかしTOPIXはプラスを堅持。
後場の日経平均は19400円台を割り込んで再開し午後0時39分に19332円まで下げる。そこからいったんプラスに浮上した後、1時台に再びマイナスになるなど方向性が定まらない。その後は前場と同じように終盤にかけて徐々に、徐々に値を下げていく展開で、いつの間にか19300円も19250円も3月SQ値の19225円も割っていた。決算対策売りなのか、年度の変わり目で国内機関投資家が動きにくいスキをつく海外投資家の先物大口売り指数プレイなのか結局、204円安の19206円で安値引け。日中値幅は401円もあったが、約1時間で490円下げた27日の急落と違って、真綿で首を絞められるような小刻みな大幅安で2014年度の取引を締めくくった。前場は底堅かったTOPIXも2ケタの安値引け。それでも3月の月間騰落は前月末2月27日の終値18797.94円から409.05円上昇し3ヵ月連続のプラス。2014年度は期初から4379.16円上昇してプラス29.5%だった。
日経平均終値は204.41円安の19206.99円、TOPIX終値は-14.66の1543.11。売買高は23億株だが売買代金は2兆9382億円と多い。値上がり銘柄数は836、値下がり銘柄数は910で意外に差が小さかった。ガラス・土石、金属製品、ゴム製品、電気・ガス、建設、鉱業、機械の7業種が上昇。陸運、倉庫、不動産、銀行、食料品、医薬品、保険など26業種が下落した。
4月1日の日経平均は大幅続落。NYダウは大幅高の翌日は200ドル安。リッチモンド連銀のラッカー総裁が6月の利上げを強調すると大幅下落した。CME先物清算値は19220円と低迷。朝方のドル円は120円近辺まで円安方向に戻したが、取引時間前に国内経済指標のショック。日銀短観の現状判断DI(大企業製造業)は+12で前回(10~12月期)から横ばいで、+14の市場予測より下だった。大企業非製造業は原油安や訪日外国人の「インバウンド消費」の恩恵もあり+17の市場予測より良い+19だったが、大企業製造業の先行判断DIが+10で、市場予測の+16よりもかなり悲観的だった。この日は消費増税から満1年だったが影響はまだ残っている。
日経平均始値は77円安の19129円と続落し、満開の桜のもと、多くの企業が入社式を行い社長が訓辞する時間帯の序盤は25日移動平均の19140円を割り込み軟調。19100円を守りきれず午前9時35分には19033円まで下げて19000円台維持も危うくなる。ドル円が円高方向に振れると10時を待たず、ついに19000円を下回ってメジャーSQ前日の3月12日以来の18000円台に。中国のPMI(物流購入連合会)が50.1で市場予測を上回っても、日経平均は200円安をさらに下回り「2万円タッチか?」と沸いた前週がウソのよう。「花ひらけば風雨多し」(于武陵『勧酒』)。もっとも19000円のようなキリのいい価格は先物の板(売買注文数)が厚く、それを消化すれば反転しやすい。10時8分の18927円で底を打ち約30分で19000円を回復するが、前場の上昇は19100円台がせいぜいで前引けは19035円だった。
後場は前引けよりやや安く再開。「日銀砲」の発射期待もあったが19000円をたびたび割り込む。それでも19000円はサポートラインの役割を果たす。午後1時台後半になると急速に下げ幅を圧縮して19100円を突破するが、2時台はもう少しで高値更新、プラス転換まで迫りながらあっさり19100円割れまで押し下げられる。マイナス圏のまま大引けになり、終値は172円安の19034円。活発な先物売買に影響されて大きく下げながら、なんとか19000円台で終えた1日だった。
日経平均終値は172.15円安の19034.84円、TOPIX終値は-14.12の1528.99。売買高は25億株、売買代金は2兆9765億円。値上がり銘柄数は415、値下がり銘柄数は1353。上昇したのはパルプ・紙、不動産、倉庫、陸運、保険、空運、銀行の7業種。下落したのは非鉄金属、ガラス・土石、医薬品、金属製品、化学、輸送用機器、ゴム製品など26業種。