【今週の振返り】「まぼろしの2万円」になり274円下落した週

2015年03月28日 21:25

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「国民の総意」かとも思われた。2万円タッチは、あと222円に迫りながら最も期待された26日に暴落のはたき込み。追えば追うほど、逃げてゆくまぼろし。

 23日の日経平均は大幅続伸。前週末20日の欧米の株式市場はリスクオンし、NYダウは168ドル高、NASDAQは5000を超え約15年ぶりの高水準。CME先物清算値は19575円で、配当権利落ち分を足すと19686円。日経平均は19607円と19600円台で始まる。TOPIXもプラス。午前9時16分には19700円を突破し、ドル円が120円を割り込む円高でもトヨタが6連騰するなどリスクオンし、桜の開花宣言が出された東京市場の上値は軽い。おおむね19700円台前半を維持し、10時台後半から値を切り上げて11時台は19700円台後半に。11時28分に19775円の高値を取り前引けは19769円だった。後場はほぼ前引け水準で再開し、午後0時44分に19778円のこの日の高値をつけて2万円の心理的節目まであと222円。0時台はほぼ横ばいだったが、1時台にドル円が再び120円を割り込む円高に影響され19700円台前半まで値を下げる。この時、首相官邸では安倍・黒田会談が行われていた。しかし19700円は割り込まず底堅い。黒田日銀総裁が安倍首相に物価の基調は変わってないと説明したと報じられ波風立たず、2時台になると19750円台前後で安定したまま大引けまで引っ張り194円高の19754円、昨年来高値で終えた。日経平均先物日中取引の終値は19690円で、配当権利落ち分を足すと19800円台。今週中の2万円タッチが現実味を帯びてきた。

 日経平均終値は194.14円高の19754.36円、TOPIX終値は+11.74の1592.25。売買高は18億株で20億株を下回った。売買代金は2兆4112億円。値上がり銘柄数は1228、値下がり銘柄数は529。27業種が上昇し、その上位は医薬品、鉱業、倉庫、輸送用機器、その他金融、卸売、金属製品など。海運、不動産、銀行、サービス、水産・農林、電気・ガスの6業種が下落した。

 24日の日経平均は3営業日ぶり反落。NYダウはドル安、原油先物反発で高かったのが終盤の利益確定売りで11ドル安の小反落。NASDAQも下げた。為替のドル円は119円台後半の円高基調。過熱感もあり日経平均は35円安の19718円と小安く始まる。19700円台を守りきれず19697円まで下げるが、急反発して午前9時11分にプラスにタッチ。9時台から10時台前半にかけて、TOPIXをマイナスに置いたまま前日終値をはさんで激しく上下動する。しかし10時台後半になると為替の円高を伴った急落が始まり、19700円を割り込んで10時55分に19646円まで下落する。中国のHSBC製造業PMIが50を割り込んで49.2という悪材料が飛び出したためで、この指標は2013年5月23日の「地獄の使者」だっただけに「今週中の2万円タッチ危うし」と戦慄が走る。もっとも当の上海市場は反転し、日経平均も11時台には押し目買いで19700円台を回復。2万円タッチがまるで「国民の総意」でもあるかのように底堅く、前引けは始値と同じ19718円。後場は19700円を割り込んで再開してもすぐ回復するが、その後は終盤まで19710~19750円のレンジで小動きし、小幅安でもプラスに浮上できない時間帯が続く。結局マイナスのまま大引けで少し下押しされ40円安で終了した。

 RS Technologies<3445>が東証マザーズに新規上場。公開価格2750円より23.6%低い2100円の初値がつき、今年の新規IPO初黒星で連勝は11でストップ。シリコンウェハーの再生加工、販売を手がける半導体関連企業で、ザラ場高値も2480円で公開価格を上回れなかった。ファーストコーポレーション<1430>が東証マザーズに新規上場。公開価格1600円より25.0%高い2000円の初値がついた。イード<6038>が東証マザーズに新規上場。公開価格1400円より46.4%高い2050円の初値がついた。土がついた後は2連勝で出直し(初値がついた時間順)。

 日経平均終値は40.91円安の19713.45円、TOPIX終値は-4.66の1587.59。売買高は20億株、売買代金は2兆7525億円。値上がり銘柄数は719、値下がり銘柄数は1005。上昇セクターは10で鉱業、医薬品、電気・ガス、非鉄金属、石油・石炭、不動産など。下落セクターは海運、その他金融、倉庫、その他製品、空運、機械、輸送用機器など23だった。

 25日の日経平均は小幅反発。アメリカのCPIが市場予測と同じで住宅指標は市場予測を上回り、NYダウは午前はプラスだったが午後はじりじり下げて103ドル安。ドル円は朝方119円台後半で前日と変わらぬ水準に落ち着いた。外部要因に支援されなくても日経平均は32円高の19745円で始まる。午前9時5分に19775円の高値をつけ、その後は9時20分に19720円まで下落するが、それでもプラス圏維持。10時台になるとマイナスの時間帯も現れ、前日終値をはさんで小動き。11時台は19700円を割り込んで11時8分に19666円まで凹むが前引け間際に19700円台を一時回復し、前引けは22円安の19690円だった。TOPIXはわずかにマイナス。