格安スマホ購入で「失敗した」20% 「使い方分からず」「サポートに不満」

2015年04月06日 07:39

 「格安スマホ」への注目が高まっている。通常のスマホより大幅に安い機種と、大手通信会社から借りた回線を組み合わせてサービスを展開。月々のスマホ代が、半額以下に抑えられるケースもあると人気だ。一方で、格安スマホを購入して「失敗した」経験があるのは全体の約2割いることが分かった。格安スマホは中高年世代に人気だが、特に高齢層の60代以上が失敗した理由は、“端末の使い方がわからない”や“困った時の相談先がない”などサポート面が中心のようだ。

 調査はNTTレゾナント株式会社が3月13日~14日にかけて、10代~60代以上の「格安スマートフォン購入経験者」を対象として実施。方法はインターネット調査で、1545人から回答があった。 どんな人が「格安スマホ」を使っているのか。利用者の男女比は、およそ7対3の比率で男性が多い。年代は、10~20代が10%未満だったのに対し、30代が25.3%、40代が32.1%、50代が20.2%、60代以上も10.9%いた。最も利用率が高いのは「40代男性」だ。職業別では、会社員やパート・アルバイトが多いものの、全体の約15%を主婦層が占めており、ボリュームが目立つ。様々な職業層に、格安スマホの裾野が広がっている様子が伺える。

 格安スマホを購入して「失敗した」と感じた経験があるのは、全体の約2割にのぼった。中でも60代以上が「失敗した」と感じる理由は、“端末の使い方がわからない”や“困った時の相談先がない”などサポート面が多くなっている。背景には、キャリア携帯で手厚いサポートに慣れていたことも関係しているようだ。

 調査したNTTレゾナントによると、格安スマホの機種を購入する際には、「希望する通信速度、画面の解像度、OSの種類などを把握した上で機種を選択すれことで、購入後に『失敗した』ということが少なくなる」とアドバイス。SIMカードの料金プランを選択する場合も、「データ容量の制限はあるが通信速度が速いプラン」や、「通信速度は遅くてもデータ容量の制限がないプラン」など、複数のプランから、自分に合うものを選ぶことが「満足度」を高める秘訣という。(編集担当:北条かや)