林芳正農林水産大臣は5日のNHK番組(日曜討論)で、TPP交渉について「(米、麦など5品目を関税撤廃の例外にするなどの)国会決議を守ったと言われるように、期限を設けず頑張る」と語った。林農林水産大臣は「期限ではなく『重要なのは中身』だ」と明言した。
林農林水産大臣が守ったと言われるようにしたいとする国会決議は「米、麦、牛肉・豚肉、乳製品、甘味資源作物などの農林水産物の重要品目について、引き続き再生産可能となるよう除外又は再協議の対象とすること。10年を超える期間をかけた段階的な関税撤廃も含め認めないこと」
「残留農薬・食品添加物の基準、遺伝子組換え食品の表示義務、遺伝子組換え種子の規制、輸入原材料の原産地表示、BSEに係る牛肉の輸入措置等において、食の安全・安心及び食料の安定生産を損なわないこと」
「国内の温暖化対策や木材自給率向上のための森林整備に不可欠な合板、製材の関税に最大限配慮すること」などを盛り込んでいる。2013年4月に衆参両院でそれぞれ決議された。
決議では「交渉に当たって、二国間交渉等に留意しつつ、自然的・地理的条件に制約される農林水産分野の重要5品目などの聖域の確保を最優先し、それが確保できないと判断した場合は脱退も辞さないものとすること」も明記されている。(編集担当:森高龍二)