圧力かける趣旨で全くないと聞いている 菅長官

2015年04月16日 08:23

 菅義偉官房長官は15日の記者会見で、自民党がNHKやテレビ朝日から、特定の番組に関し事情を聴くことにしていることに、政治介入ではないのかとの声のあることについて受け止めを聞かれ「報道に対して圧力をかけるという趣旨では全くないと報告を党から受けている」とした。

 また、言論の自由という最も守られなければならないところへの懸念について「当然のことで、それをわきまえて、自民党としても対応していると思う」と語った。

 菅官房長官は「党として報道に圧力をかけるということではないと承知している。(事業を聴くことについて)全く問題ないと思っている」とした。

 記者団が、政権与党が報道側の個別番組について事情を聴くと言うのは圧力と考えていいのでは、との問いには「そこも含めて、党に聴いてほしい。政府としてのコメントは控えたい」とそれ以上は踏み込まなかった。自民党の情報通信戦略調査会がNHKについては「クローズアップ現代」での、やらせ問題。テレビ朝日については古賀茂明元官僚が菅義偉官房長官ら、官邸から圧力があったと番組「報道ステーション」で発信したことについて、17日に事情を聴くとしており、結果的に政治的圧力にならないのか注目されている。(編集担当:森高龍二)