【今週の展望】3月のSQ値19225円が再び意識されるか?

2015年05月06日 20:34

 過去20年、日経平均の5月の月足は9勝11敗の負け越し。2010年から2013年までは4年連続「セル・イン・メイ(5月に売れ)」だった。2014年はプラスだったが、決算で消費増税後の業績見通しがそれほど悲観的ではなかったという「安心感」で買われた側面があり、5月の東京市場は、決して楽観視することはできないだろう。

 さて、「4.30ショック」はいくつかの教訓を残した。「イベントドリブンには気をつけろ」もそうだが、もう一つ、「日本の祝日明けの日は、海外の2日分の悪材料を織り込まなければならない」ということも思い知らされた。4月30日は1日空いただけだったが、今週の7日は4日、5日、6日と3日ある祝日に5月1日の海外分を加えて、合計4日分の悪材料を織り込まなければならない。

 5連休中にギリシャ問題の行方や、アメリカのマクロ経済統計や企業決算、要人の発言、地政学的リスク勃発、円高の進行など何かが起きると、東京市場の取引の再開、7日午前9時にそれが全て濃縮され、ぶつけられる。30日後場の大幅安と1日のザラ場の下落には、大型連休中にポジションを持つことによるリスクを回避しようという動きも入っていたのだろう。だから7日も4月30日同様「要注意日」になる。昨年も連休明けの5月7日は424円の大幅安を喫している。

 そのように今週の東京市場をめぐる環境は決して良いとは言えない。1日終値19531.63円のテクニカル・ポジションを確認しておくと、前週末から488円も下げて5日移動平均の19822円、25日移動平均の19702円よりも下になり、乖離率は-0.86%とマイナスに。75日移動平均は18784円、200日移動平均は17160円でまだずっと下だが、日足一目均衡表の「雲」が75日線を内蔵しながら18185~19255円と276円下までもくもくと迫ってきた。雲の上限は今週8日に19265円まで上昇するが、もしかすると久しぶりの雲タッチが見られるかもしれない。

 ボリンジャーバンドは、1日終値は19395円の25日線-1σと20009円の+1σの間のニュートラル・ゾーンにある。誰でも想像がつくように「買われすぎでも売られすぎでもない」状況で、25日線乖離率はわずかなマイナスで、25日騰落レシオは92.98、RSI(相対力指数)は39、ストキャスティクス(9日・Fast)は31.68。本来なら上にも下にも大きく動ける位置だが、今週はまず、7日に下押しされた時の下値を考えねばならない。

 そのメドとして考えられるのが3月13日のメジャーSQ値19225円と、それを中に含んだ日足一目均衡表の「雲」の上限(19255~19265円)だろう。下落すれば雲タッチもメジャーSQ値割れも、どちらも下値支持線(サポートライン)の役割を果たしてくれそうだ。今週は2日間しかないので19000円割れの事態までは発展しないとみる。一方の上値についても、2日間しかなくアメリカ雇用統計待ちの様子見ムードも出そうで、8日にマイナーSQ値の算出を通過した後に反発しても25日移動平均線(1日時点19702円)を回復して、それが精いっぱいだろう。

 ということで、今週の日経平均終値の変動レンジは19200~19700円とみる。前々週の日経平均2万円再浮上には、需給の状況は悪くても「30日の日銀会合でもしかすると……」という希望的観測で金融セクター中心に妙に盛り上がったムードがあったが、それを通過してしまうと手がかりが見当たらなくなった。次に2万円台に浮上できるのは、いつの日のことだろうか?(編集担当:寺尾淳)