実態分かれば『それはちょっと』という声になる

2015年05月12日 07:39

 民主党の枝野幸男幹事長は11日、記者団の質問に答え、安保法制に関して「実態がよく分からないことが国民の皆さんの大きな不安だと思う」とし「実態が明らかになれば『それはちょっといくらなんでも』という声に必ずなると思っている」と政府・与党の安保法制見直しの実態がつまびらかになれば、見直しの内容を世論は支持しないだろうと政府をけん制した。

 枝野幹事長は「国会の議論で、実態を明らかにするための議論に向け、しっかり準備していく」と後半国会に臨む姿勢を示した。

 また、政府・与党が安保法制関連法案を通常国会会期の延長を図って、今国会で成立させようとしていることには「政府・与党が主観的にそう思われるのはある意味当然なのだろうが、客観的に見て許されることではない」とし「(会期延長で法案成立を)強引にやれば無責任とのそしりを免れないことになるだろう。中身に自信があるのなら時間をかけ、十分に国民に周知し、理解を求めて通せばいいだけの話」とした。

 枝野幹事長は「中身に自信がないからできるだけ早く、国民が知らないうちに成立させようとするのではないか」と政府・与党の姿勢に釘をさした。

 政府は与党の合意を受けて、今週にも法案を閣議決定し、国会への提出を図る意向。(編集担当:森高龍二)