民主党の岡田克也代表は２０日、安倍総理との党首討論後の記者団の質問に、安保法制の見直し、後方支援など『活動範囲の拡大』で「自衛隊員のリスクが高まるのではないか」との問いに「リスクと関係ないという答弁があったと思うが、リスクが高まらないはずはない」と安倍総理が正面からリスクの問題に答えていないとの受け止めを語った。
岡田代表は「安全保障の議論というのは、国民に対して正直にきちんとリスクも含めて話し、そのうえで理解を求めていくべきものだが、リスクについてまったく語られなかった」と総理の姿勢を残念とした。
また「政府の考え方に基づけば、米軍と戦っている相手国の領土・領海・領空（内での武力行使）があるかと尋ねたところ、総理はないと言った。われわれは認めていないが、新３要件を満たした時に自衛隊が出て公海上でしか活動できないというのが今日の答弁。そうしたことはどこにも書いてなく、想定されていないと思う」とし「もし公海上でしかやらないのであれば法文に書くべきで、基本的に総理は誤解していると思う。ないと言ったのだから総理の答弁を修正するか、法文を修正して出し直すべきだ」と提起した。国会審議で改めて争点にもなりそうだ。（編集担当：森高龍二）
