来夏の参院選から適用見通し 18歳から選挙権

2015年06月17日 20:00

 選挙権年齢を20歳以上から18歳以上に引き下げる改正公職選挙法案が17日の参議院本会議で「全会一致」で可決、成立した。公布から1年後の施行で、来年夏の参議院選挙から適用の見通し。選挙権年齢の改定は70年ぶりになる。

 18歳以上に選挙権年齢を引き下げたことにより、18歳以上なら選挙運動も解禁になる。一方で、重大な選挙違反行為には成人同様の処罰がかされる。文部科学省などは違反行為になる事例などの紹介も含め、主権者教育を進めていく。

 菅義偉官房長官は17日の記者会見で「諸外国では18歳以上の国が多い」としたうえで「若者の声が政治に反映されることになるので、非常に意義深い」と評した。

 菅官房長官は「高校生、大学生などへの周知・啓発に取り組んでいくことが大事だ。各選挙管理委員会や学校などの現場で、投票の権利など主権者教育を一層進めていくことが大事」とした。(編集担当:森高龍二)