KDDI、ガラホ向けの低料金プランを発表

2015年07月13日 08:03

画像・国際比較でスマホ保有率最低 ガラケー保有率が最高の日本

KDDは10日、シャープ製のガラホ「AQUOS K SHF31」の利用料金を見直すと発表。従来であれば月額5000円程度かかる料金を、「月額1798円+データ通信料」に引き下げた

 スマートフォン(多機能携帯電話)、フィーチャーフォン(従来型携帯電話)の中間に位置する新しい端末として、今「ガラホ」が注目されている。「ガラホ」とはスマートフォンの機能を搭載した従来型携帯電話(ガラケー)のことで、両社の名称を合わせて「ガラホ」と呼ばれているわけだ。スマートフォンユーザーの中には、「こんなにたくさんの機能はいらない」「フィーチャーフォンの方が慣れているので、使いやすい」そうした理由からフィーチャーフォンに戻る人もいるようだ。そうしたスマートフォンビギナーや、ライトユーザー層を取り込むためにも、各キャリアは今、この「ガラホ」の開発やサービス拡充をはかっている。

 そうしたなか、KDDI<9433>は10日、シャープ<6753>製のガラホ「AQUOS K SHF31」の利用料金を見直すと発表。従来であれば月額5000円程度かかる料金を、「月額1798円+データ通信料」に引き下げた。同日より受付が開始された。

 KDDIが発表した新料金プラン「LTEプランS」は、基本使用料が「誰でも割」適用で月額998円で、「LTEダブル定額」が500~4200円、「LTE NET」の使用料が月額300円となっており、合計で1798円から利用できるようになっている。「LTEダブル定額」は月額定額料500円で10メガバイトまで使用することができ、それを超えると利用の通信量に応じて4200円を上限として課金されるという、事実上の従量課金制とした。

 そして対象となる「AQUOS K SHF31」は、3.4インチ液晶搭載の2つ折り型のフィーチャーフォンで、Android 4.4を搭載している。それにより、「ガラケー」では使用することのできなかったAndroidOS用の各種アプリが使用できるほか、文字盤をなぞる動きをタッチパネルの代わりにして入力を受け付け、さらに人気の無料通話・メールアプリ「LINE」も使用することができる。

 これまで「ガラホ」は使い勝手の面では、スマートフォンを敬遠する「ガラケーユーザー」の支持を得ていたが、料金面ではスマートフォンと同じように高額となるため、多くの「ガラケーユーザー」を取り込むまでには至っていなかった。しかし、今回のKDDIの利用料金見直しにより、料金が1/3程度にまで引き下げられた。今後、こうした「料金見直し」が他のキャリアでも行われれば、多くの「ガラケーユーザー」が「ガラホ」に流れ込む状況が生まれるかもしれない。(編集担当:滝川幸平)