沖縄県の県外土搬入規制条例に釘をさす 菅長官

2015年07月14日 08:25

菅義偉官房長官は沖縄県議会が13日、沖縄県内に持ち込まれる埋め立て用の土砂を規制する条例案を可決したことについて、受け止めを記者団に聞かれ「特定事業を狙い撃ちしたものとならないよう運用を慎重に見守っていきたい」と普天間飛行場の辺野古代替施設建設計画を遅らせる手段のために制定されたものにならないようにと釘をさした。

 条例案は県外から持ち込まれる埋め立て用の土砂により外来生物が県内に侵入しないよう生態系を守るための措置だが、名護市辺野古沖の新基地建設のための公有水面埋め立てを遅らせる狙いが色濃い。菅官房長官はそのことをけん制した。条例は11月1日から施行される。

 また菅官房長官は「辺野古での工事については、防衛省において部外有識者を委員とする環境監視等委員会を開き、自然環境に配慮しながら工事を進めているところだが、今回の条例で求められる特定外来生物侵入防止についても環境監視等委員会などの指導や助言を得ながら工事を進めていくことになるだろう」と語った。

 また、沖縄県から要望の強かった那覇空港第2滑走路建設について沖縄県知事の考えを聞く意向も示した。(編集担当:森高龍二)